2018年は右肘手術勧告後の23戦で打率.313&6本塁打、新人王受賞へつなげた

 エンゼルス・大谷翔平投手が右腕の張りで17日(日本時間18日)の本拠地・アスレチックス戦で予定されていた次回登板を回避することが決まった。ジョー・マドン監督が16日(同17日)の試合前会見で明らかにした。あと1勝すれば両リーグでは1918年ベーブ・ルース以来の「2桁勝利&2桁本塁打」だったが、その偉業達成は来季以降に持ち越しとなる可能性が出てきた。

 103年ぶりの大偉業を達成してMVP受賞へつなげる――。多くのファンが思い描いた大谷のストーリー実現に黄色信号が灯った。病院に行く予定はなく、今後の登板については回復具合で見極める方針。ただ、チームのポストシーズン進出は絶望的で、大谷からも来季へ向けたコメントがチラホラ出つつあるのが現状だ。

 右腕を痛めたとされる15日のキャッチボールでは「異変」は分からないほどの強度で行っていたが、マドン監督が「10勝がゴーサインへの動機にならない」と話したように、あくまで回復優先。今シーズン再びマウンドに上がらなくても決して驚くことではない。

 ただ、悲観することはない。投手・大谷が厳しくなっても打者・大谷がいる。そしてショッキングな出来事があった後の勝負強さは本物だからだ。なんと言っても2018年。新たな右肘靭帯損傷でトミー・ジョン手術を勧められた直後の9月5日(同6日)の敵地・レンジャーズ戦で2本塁打を含む4安打1盗塁の大暴れ。同日から9月30日のシーズン最終戦までの23試合で打率.313、6本塁打、17打点、4盗塁と新人王へ最後の猛アピールした。

 今季も6月30日の敵地・ヤンキース戦で1回持たず7失点KOとなったが、次戦7月2日の本拠地・オリオールズ戦で2本塁打3打点。6月に続いて2か月連続の月間MVPを受賞した。投手としても6試合連続クオリティスタートと安定感抜群だった。

 4か月ぶりの3番スタメンとなった、この日の敵地・ホワイトソックス戦は内野安打2本で9試合ぶりのマルチ安打をマーク。5戦アーチなしとなったが、5回の第3打席では右翼ポール際への特大ファウルもあった。本塁打王争いではブルージェイズ・ゲレーロJr.、ロイヤルズ・ペレスに押され気味に映るが、その差はわずか1本だ。残り16試合。日本人初の本塁打王へ猛チャージをかける姿を期待したい。(小谷真弥 / Masaya Kotani)