本塁打を打った選手をカートに放り込み、ベンチ内を爆走

 現在ア・リーグの優勝決定シリーズを戦っているレッドソックスの選手が本塁打を放つと、ベンチ内を選手を載せて爆走する“洗濯カート”がテレビに映る。これを押しているのは、今季終盤までエンゼルスで大谷翔平投手とともにプレーしたホセ・イグレシアス内野手だ。登録メンバーに入れないためプレーオフには出場できないものの、チームに帯同して好影響をもたらしていると、アレックス・コーラ監督が感謝している。

 コーラ監督は16日(日本時間17日)にヒューストンで行われた優勝決定シリーズ第2戦の試合前、イグレシアスをチームに帯同させている影響を問われ「彼はカートを良い感じに活用している。(使い方も)上手くなっているよ。最初はカイル(シュワーバー)に怪我を負わせてしまうところだった」と冗談交じりに、その好影響を口にした。

 もちろん、評価しているのはカートの運用だけではない。「彼の9月の活躍は、非常に感心すべきものだった。彼抜きで我々は今、この場所にいたかどうか。野球というものを理解し、試合を観察し、集中力を切らさない。彼は素晴らしい」。イグレシアスは9月3日(同4日)にエンゼルスを放出され、6日(同7日)にレッドソックスと契約した。新天地では23試合に出場し打率.356と見事な働きで、チームがワイルドカード枠をつかむのに貢献した。

 移籍が遅かったため、ポストシーズンへの出場はかなわない。それでもチームの雰囲気づくりに腐心する姿は、指揮官の心を打つ。コーラ監督は「彼はアメージング。常に野球のことを話していることを嬉しく思う。彼も楽しんでいるし、世界一のリングを取りたいと思っている。彼はそのための役割を果たしている」と感謝の言葉を並べる。

 さらに地元メディア「マスライブ」はイグレシアスのコメントを紹介している。

「このチームにやってきたのは、この場所(ポストシーズン)にチームが辿り着けるように手助けするため。そして良い同僚として、彼らを支えるためなんだ。仲間たちが野球選手として成長する姿を僕は見ている。その一端を担えるのだから、凄く嬉しいしワクワクしているよ」

 エンゼルス時代には本塁打を打った大谷を、飛び上がって迎えるのが常だった。チームを盛り上げる天賦の才で、レッドソックスを世界一に導けるだろうか。(Full-Count編集部)