第1次戦力外通告期間に対象となった捕手はオリックスの育成2人だけ

 プロ野球の第1次戦力外通告期間は今月25日まで。ここまでロッテを除く11球団で通告がなされ、日本選手では支配下35人、育成24人の計59人が対象となっている。これをポジション別に見ると、捕手は育成の2選手だけで支配下では1人もいない。捕手の希少性が改めて浮き彫りになっている(成績は全て10月22日終了時点)。

 これまでに戦力外通告を受けた日本選手59人のポジション別内訳を見ると、投手42人(支配下27、育成15)、捕手2人(支配下0、育成2)、内野手6人(支配下4、育成2)、外野手9人(支配下4、育成5)で、やはり投手が圧倒的に多い。一方、捕手の戦力外はオリックスの稲富宏樹、フェリペの育成2選手で、支配下は1人もいない。

 NPBで捕手登録されているのは現在98選手(支配下83、育成15)で、規定打席に到達しているのはヤクルト・中村悠平(打率.281)、阪神・梅野隆太郎(.225)、西武・森友哉(.309)、ソフトバンク・甲斐拓也(.226)の実質4選手。打率.276のソフトバンク・栗原陵矢は捕手登録だが、捕手での出場は今季3試合だ。

 多くの球団が複数の捕手を併用しており、パ・リーグで優勝争いを繰り広げているロッテの場合、捕手の先発出場は田村龍弘の48試合が最多。シーズン途中に中日から加入した加藤匠馬が42試合で続く。打力を生かすために他ポジションと併用される選手もいる。首位打者を争う広島・坂倉将吾は捕手で51試合、一塁手で54試合に先発出場している。

 捕手は重労働で故障も多い。近年はデータも多様化し、配球面での負担も増えている。重要性が増しているポジションを1人で担うことは困難で、育成にも時間がかかることや人材不足であることなどが、捕手への戦力外通告が少ないことの背景にあるのだろう。11日に実施されたドラフト会議ではロッテが市和歌山高・松川虎生を一本釣りするなど、計15人の捕手(支配下7、育成8人)が指名された。彼らはどんな成長曲線を描くだろうか。(Full-Count編集部)