オリックスとロッテで大きな差となった先発投手陣

 熾烈なデッドヒートがついに決着した。パ・リーグは27日、オリックスが25年ぶりのリーグ優勝を決めた。2位のロッテが楽天に敗れたため、すでに143試合を戦い終え、ロッテの結果を待っていたオリックスの優勝が決まった。

 終盤には2位のロッテにマジックが点灯するなど、熾烈な争いを繰り広げていた上位の2チーム。その勝負を分けた“差”はどこにあったのだろうか。

 その差の1つとして考えられるのは先発投手、そしてエースの存在ではないだろうか。今季の両球団の先発投手の成績を見ると、オリックスの55勝45敗に対し、ロッテは45勝39敗。勝利数も少ないが、負け数も少ない。一方で救援投手はオリックスの15勝10敗に対し、ロッテは22勝16敗となっている。

 オリックスは絶対的エースの山本由伸が君臨。今季は15連勝を含む18勝5敗、防御率1.39と圧倒的な成績を残して“投手5冠”をほぼ手中にしている。2年目の左腕・宮城大弥も成長。13勝4敗、防御率2.51と好成績を残し、山本と双璧を成す大黒柱となった。この2人に続くのは8勝10敗の山崎福也、8勝8敗の田嶋大樹。先発が充実していたとは言い難いものの、2本柱の存在がとにかく大きかった。

 一方のロッテはどうだろうか。左腕の小島和哉が10勝4敗、防御率3.76と成長したものの、先発陣ではこれが最高の成績。岩下大輝も8勝8敗と奮闘したが、本来、柱となるべき美馬学と二木康太が今季は不振。石川歩も右肘の手術で長期離脱していた。2年目の佐々木朗希がいい働きを見せたものの、大黒柱と呼べる存在は不在だった。

 オリックスは今季カード全敗が5月22日、23日のソフトバンク2連戦での1度だけしかなかった。一方のロッテは全敗が7回。オリックスの今季の最長連敗は4連敗(ロッテは5連敗)。山本と宮城という頼もしい両輪がおり、黒星が続かなかったというのも大きかっただろう。

 また、オリックスの先発投手陣のクオリティスタート(QS)率は52.4%でリーグトップ。これは山本、宮城によるところが大きいが、一方で、ロッテは46.1%。パ・リーグでは西武の37.8%に次ぐ低さだった。救援陣はロッテが防御率3.16、オリックスが3.33とロッテに分があるが、やはり先発には大きな違いがあったと言わざるを得ない。

 25年ぶりにリーグ優勝を掴んだオリックスと、16年ぶりVを逃したロッテ。この決着からも野球における先発投手の重要性、そしてエースという存在の重要性が良く分かる。(Full-Count編集部)