大谷翔平と新人王を争ったヤンキースのグレイバー・トーレス

 ヤンキースのグレイバー・トーレス内野手の“急降下”ぶりに厳しい評価が下されている。2018年にはエンゼルスの大谷翔平投手と新人王争いを演じた1人で「遊撃手の新世代の顔」と称されていた逸材だが、ここ2年は低迷。辛口で知られるニューヨーク紙に「まさに最悪」と論じられ、24歳の若さで岐路に立たされている。

 地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」は「グレイバー・トーレスとヤンキースが現在地に至った経緯」との見出しで、トーレスの成績を紹介。2018〜19年のデビュー2年間でWARの合計は6.6だったが、直近2年間の合計は0.8と貢献度の低下が指摘された。今季は459打数で打率.259、9本塁打51打点、長打率は2019年の.535から.366へと急降下した。そしてシーズン途中には遊撃から二塁へコンバートされていた。

 ヤンキースは今オフ、遊撃手と一塁手の補強に動くと考えられており、さらに二塁には3度のゴールドグラブ賞と2度の首位打者に輝いたルメイヒューが立ちはだかる。同紙は、トーレスがFAまであと3年残っていることから、もしヤンキースがトレードの駒として提案すれば「他のチームは間違いなく興味を抱くだろう」と分析した。

 低迷ぶりは細かな指標でも顕著だ。打撃面では、平均値が100のwRC+で、2018〜19年は123、2020〜21年は97に。守備では遊撃手として球界ワースト3位の失策数を数え「彼のグローブワークのいかなる点において、取り得が何も残っていない」と酷評した。平均値を0としたDRS(同じ守備機会を同じポジションの平均的な野手が守る場合に比べて、どれだけ失点を防いだかを表す指標)も、今季遊撃手としては−10で球界ワースト2位だった。

 ルーキーイヤーに24本塁打を放ち、同僚のミゲル・アンドゥハー内野手に次ぐア・リーグ新人王投票で3位に入っていたトーレス。翌2019年には38本塁打を放ち、2年連続でオールスターにも選出された超新星がまさかの“転落”。窮地に立たされた24歳内野手は来シーズンに巻き返せるだろうか。(Full-Count編集部)