“薬物疑惑”のあったボンズ氏は66.0%、クレメンス氏は65.2%の得票率で候補最終年も落選

 米国野球殿堂は25日(日本時間26日)、2022年度の殿堂入り選手を発表した。ラストイヤーの10年目を迎えた歴代最多通算762本塁打のバリー・ボンズ氏、通算354勝のロジャー・クレメンス氏は殿堂入りならず。薬物疑惑もあった2人の落選を受けて、米メディアでは得票結果に「馬鹿げている」「投票者は理解している」と賛否の声が上がっている。

 殿堂入りは、現役引退から5年経った選手が候補で、全米野球記者協会(BBWAA)に所属し、資格を持った記者による投票で75%以上の票を得た候補が殿堂入りを果たす。今年が最終年だったボンズ氏は66.0%(260票)で、クレメンス氏は65.2%(257票)となった。

 運動能力強化薬物のPEDを使用した疑いがありながらも、メジャーの歴史に残る活躍を見せたボンズ氏とクレメンス氏。“落選”となった投票結果には賛否の声が相次いだ。

 ニューヨーク紙「ニュースデイ」のデビッド・レノン番記者は自身のツイッターで「バリー・ボンズとロジャー・クレメンス抜きの野球殿堂は馬鹿げている」と納得いかない様子。米全国紙「USAトゥデイ」のフィル・ストラム記者も「オルティスを選出し、みんなに好かれていないボンズやクレメンスら他の禁止薬物使用者を殿堂入りさせないのはダブルスタンダードだ。PED使用者が殿堂入りすることについて、私は気にしていない」との声も上がっていた。

 一方でカナダTV局「スポーツネット」のでアンカーを務めるケン・リード氏は「投票者たちはきちんと理解している」と落選には納得。「ボンズは不正行為を行った。野球の歴史やレコードブックに対して敬意を払っていない。私にとっても他の多くの人たちにとっても、本塁打王はハンク・アーロンだ」と指摘。

 アトランタのラジオ局「680the fan」で番組司会者を務めるジョン・マイケルズ氏も「米国野球殿堂がボンズとクレメンスを除外したことに驚くつもりはない」と伝えていた。(Full-Count編集部)