巨人・西舘はプロ初勝利…今季は18登板で14ホールド、防御率2.76

■巨人 2ー1 阪神(26日・甲子園)

 ドラフト1位ルーキーの“魔球”に注目が集まっている。巨人・西舘勇陽投手は26日、甲子園で行われた阪神戦の9回に登板。熊谷敬宥内野手の打席では腰を引かせる鋭い変化球を投じて見逃し三振に仕留めるなど、3者凡退の投球を見せ、「良い武器持ってんねー!」「かっこよすぎかよ惚れたわ」とファンを満足させている。

 1-1の9回に登板。3番・森下翔太外野手からのクリーンアップ相手の難しい打順だったが、中大の先輩でもある森下には155キロの速球で押し込んで左飛、大山悠輔内野手を三ゴロに打ち取った。続く熊谷の打席はフルカウントとなったが、最後は切れ味するどいスライダーで見逃し三振を奪った。

 コース的には外角だったものの、右打席の熊谷は自身に向かってきたと錯覚したのか、腰を引いて見逃がし、驚いた表情を浮かべていた。この1球をDAZN公式X(旧ツイッター)が投稿すると、ファンも続々反応。「素晴らしい」「やっぱ只者のルーキーじゃないし1軍に必要な戦力だね」「腰を引かすスライダー」「新人王待ったなし」と絶賛の声がSNS上を踊った。

 直後の延長10回、巨人は1点を勝ち越して2-1で勝利。右腕は嬉しい初勝利を手にした。西舘は花巻東高、中大を経て昨年のドラフト1位で巨人入団。勝利の方程式の一角を担い、新人では史上初となる開幕から10試合連続ホールドを記録した。一時は調子を落としたものの、26日終了時点で18登板、1勝2敗、14ホールド、防御率2.76をマークするなど、存在感を発揮している。(Full-Count編集部)