ベッツも左手甲骨折で離脱「チーム全体にとってタフな瞬間」

■ドジャース 3ー0 ロイヤルズ(日本時間17日・ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、本拠地・ロイヤルズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、今季2度目の1試合2本塁打をマークした。3回に先制18号ソロを放つと、6回には右越え19号ソロ。リーグトップを走るブレーブス・オズナに1本差に迫った。3打数2安打2打点で打率.309。チームは3-0で完封勝ちした。試合後には報道陣の取材に対応。死球で左手甲を骨折したムーキー・ベッツ内野手、右肩痛で前半戦が絶望的となった山本由伸投手への思いを吐露した。

――打線が得点できていなかった。
「ミーティングもいろいろと工夫して、チームとしてどう得点していくかを話し合ってはいるんですけど、なかなかいい形にはなっていかない。もどかしさを感じていると思うんですけど、いい形に早く持っていけるように、1試合1試合、進歩はしているのかなと思います」

――ベッツが戦線離脱となった。
「チーム全体にとってタフな瞬間ではあると思うので。欠かせない選手だと思いますし。ただ、起きたことは起きたこととして、本人の早期回復を祈りながら、チームとしてカバーできるように頑張りたいと思います」

――グラスノーが好投した。助けたい気持ちは。
「それは全員思っていると思いますし、相手のチームを寄せ付けない、素晴らしい投球だったと思います」

――フォーム的に調整したところは。
「初めてのチームで初めてのコーチ陣。まずはコミュニケーションが一番大事になると思うので。自分の打撃の感覚、外からどういうふうに見えているのか。それは毎日話し合って、色々と工夫してはいます」

山本由伸が離脱「全部を全力でやっているのを見ているので。本人が一番悔しいとは思います」

――遠くに打つ本塁打は。
「あそこの方向に飛距離が出ているということはいい状態じゃないかなと思うので。気持ちいい感覚だったなと思います」

――コーチからのアドバイスでヒントになったこと。
「1人1人理論的なものは違うと思うので、必ずしも全員に当てはまること、そうでないこともありますし。自分の感覚と外から見ている状態がどうなのか。すり合わせをコミュニケーションの中で出来たらいいんじゃないかなと思います」

――父の日で2本を打てた。
「あまり今まで打っている思い出はなかったですけど、まずは打ててよかったなと。シリーズ勝ち越せてよかったと思います」

――山本由伸も離脱した。
「昨日も本人はもっといくつもりだったと思いますけど、チームと話して、早い段階でやめたと思うので。よく捉えるなら、手遅れになる前に、止めたのではないかと思いますし、順調に回復していけば、早い段階で帰ってこられるんじゃないかなと。それを期待したいですし、プラスに捉えるところは捉えて、リハビリしていくんじゃないかなと思います」

――チームの危機。自身の役割の変化は。ロバーツ監督は1番での起用を示唆した。
「キーになる選手が抜けるというのは、打線の中でアプローチは変わると思いますし、もちろん打順も変わる。代わりに入る選手で多少、打順も変わると思うので。それはみんなでカバーしていくしかないのかなと思います」

――自身も1年目に故障で離脱した。同じ投手として感じることは。
「1試合1試合、前の登板から次の試合に人一倍頑張っていたと思いますし、見ていて、そう思うので、そこのケア不足というのはないと思います。全部を全力でやっているのを見ているので。本人が一番悔しいとは思います。本当に早い段階で帰って、いい状態で投げられるようにサポートしたいと思います」(小谷真弥 / Masaya Kotani)