日ハム斎藤佑、高校野球「球数制限問題」に持論「選手がどう思うかが大事」

日ハム斎藤佑、高校野球「球数制限問題」に持論「選手がどう思うかが大事」

2006年夏の甲子園で史上最多948球→プロ2年目12年に右肩故障も「僕は被害者ではない」

 日本ハムの斎藤佑樹投手が高校野球界で議論となっている球数制限について持論を展開した。センバツ高校野球大会(23日から12日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が15日に行われ、いよいよ球春本番。高校野球界は新潟県高野連が春季県大会で導入を目指す球数制限が大きな話題となっているが、2006年夏の甲子園で一大会史上最多948球を投じた右腕は何を思うのか――。依然として収まりそうのない高校野球の「球数問題」について思いを語った。

 未来の野球界を思うからこその発言だ。斎藤は高校野球界で話題となっている「球数制限問題」についての考えを打ち明けた。

「すごい大事な話。野球界だけの問題ではなくなっている気がする。大人の事情はいろいろとあるでしょうけど、やっている側が一番大事な問題。選手がどう思っているかが大事だと思います」

 2006年夏。斎藤は田中将大を擁する駒大苫小牧との決勝再試合など7試合に登板した。炎天下のマウンドで青いハンカチを使って汗をふく場面が注目され、日本中はハンカチフィーバー。異様な盛り上がりを見せる中で一大会における史上最多948球を投じた。全国制覇までの過酷な日程で球を投げることの苦しみ、つらさを一番知っている。

「確かに1番分かるかもしれないですね……。でも、あんなに投げさせてもらって、僕自身はすごくいい経験ができたと思っています。(06年夏の甲子園で)確かに疲れはありましたけど、自分の肩を壊すというような疲れではなかった。すごくいい経験でした」

「球数制限問題」は選手の意見を尊重すべき「当事者がどういう気持ちでいるのか」

 早実、早大とトップを走ってきた斎藤はプロ2年目の12年途中に右肩に違和感を覚え、同年12月に右肩関節唇を損傷。13年以降の6年間は計4勝と伸び悩んでいる。世間ではアマチュア時代の“投げ過ぎ”が成績不振の遠因とみる向きがあるが、右腕は首を横に振る。

「そもそも僕は(球数制限のないアマチュア時代の)被害者ではないです。すごくいい経験をしたと思っています。肩を壊すとなったら、さすがにボールもいかない。右肩を壊した時は、高校を卒業してから6、7年ぐらいがたってますし、そこの弊害が出たと思っていない。(右肩を壊したのは)自分では違うところに原因があったと思っています。プロに入ってからの問題です」

 昨夏の甲子園で金足農の吉田輝星が一大会史上2位の881球を投げたことで注目された「球数問題」。新潟県高野連が春季県大会から球数制限の導入を目指している。30歳右腕は「新潟県(高野連)の取り組みについて僕がいい、悪いは言えない」とした上で、こう続けた。

「100年高校野球をやっているのは凄いことだと思うんです。100年の歴史がある中で、この問題が急に出てきて……。当事者たちがどういう気持ちでいるのかをしっかり把握した上で……。それが優先されるべきだと思うんです」

 未来のプロ野球界を支える高校球児の故障が減るのは歓迎されるべきこと。ただ、故障のリスクが減るとはいえ、“頭ごなし”の球数制限は高校球児が目標とする甲子園出場、全国制覇を阻む可能性がある。そして高校野球には100年の歴史がある。もっと積極的な議論を――。甲子園で最も多くの球を投げた斎藤佑は、その議論が選手ファーストで進むことを望んでいる。(Full-Count編集部)


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