世界情勢がなかなかきな臭くなっている昨今ですが、今回は時事問題を巧みに取り入れた『ウォッチドッグス レギオン』を特集します。監視社会、テクノロジーの乱用、民主主義の崩壊、作中で描かれている出来事は、私たちのすぐ側まで迫っている、あるいはすでに起きていることかもしれません。練習問題の解答Sun Tzu:孫子(孫武)Li Bai:李白Qin Shi Huang:始皇帝(秦始皇)ちなみに三国志の三国トップはそれぞれ「Liu Bei(劉備)」「Cao Cao(曹操)」「Sun Quan(孫権)」。曹操は「チャウチャウ」になるので、ちょっと可愛い印象になりますね。ディストピア名物 プロパガンダ広告を読んでみよう権力者が世論を都合良く動かすために使うプロパガンダは、今作のようなディストピアにはよく登場します。聞こえのいい言葉ほどその裏の意味に気をつけなければなりません。レジスタンスにとっては犬の餌にもならないゴミですが、せっかくなのでそれぞれ見ていきましょう。IF I DON’T KNOW I DON’T TRUST YOUあなたを知らなければ、あなたを信用できません個人情報を提出しなければ反分子扱い、ということでしょうか。WANTED TO CIVIL DISOBEDIENCE反抗的な市民を探しています少しでも不審な動きがあれば、このようにすぐさま手配写真が出回ります。THEY LOOK LIKE YOU. Terrorists know how to blend into a crowd彼らは見分けがつかない。テロリストは群衆に紛れる術を知っている。「群衆に紛れる」というと暗殺者の方々が得意ですね。Not just safer, it’s the low.安全のためだけではない。これは法律だ。「安全のためには仕方ない」を重ねていくと、気づかぬうちに危険が迫っているかもしれません。UNIFYING LONDONロンドンを1つにする一見聞こえが良さそうでも、その裏で粛正が行われているとなると……。ALWAYS WATCHING TO KEEP YOU SAFEあなたを守るためにいつでも見守っていますこの手の文言は大体「ビッグブラザー」を意識していますね。ディストピアあるあるその1。BE VIGILANT. ALWAYS.油断大敵1作目のエイデンは「ヴィジランテ(自警団)」でしたね。果たして今作では敵か味方か、どちらでしょう?イギリスのパブで「Ale」を飲もう! 普通のビールとどう違う?イギリスと言えばやっぱりパブ。秘密結社のアジトは酒場の隠れ家と相場が決まっています。イギリスでは「Ale(エール)」を片手にのんびり過ごすのが流儀ですが、日本では「ファンタジーでよく見かけるけどよく分からない」「ビールの別名でしょ?」と言った具合で、具体的にどういうものかまでは今ひとつ浸透していない様子。今回はイギリス文化とファンタジーに欠かせない「エール」について詳しく解説します。まず、エールとは大枠の「ビール」の中の一種です。ビールには大きく2つの分類があり、発酵方法の違いによって「ラガー」と「エール」に分かれます。お茶に例えると紅茶とウーロン茶ぐらいの違いがあります。日本で主流のビールは「ラガー」のうちの「ピルスナー」なので、エールは日本人のイメージするビールの味とは大きく違います。爽やかでですっきりした味わいのラガーに比べ、エールは「香りと味をゆっくり楽しむ」タイプです。ややぬるめの10度前後、イギリスの気候だと常温に近い状態で、少しずつ時間をかけて飲んでいきます。エールは苦みよりも麦の甘さやコク、柑橘のようなホップの香りが強く出ます。初めてエールを飲んだときにはその違いに驚くでしょう。そのため「期待していたビールじゃない」と言う理由で長らく日本でエールは受け入れられませんでした。近年はドイツのオクトーバーフェスト、クラフトビールが日本でも受け入れられるようになり、ビールには様々な種類があることが広まりつつあります。大手ビールメーカーもエール醸造に取り組み始め、スーパーやコンビニで手軽に買えるようになりました。主要なエールその1:ペールエール現在日本で一番人気があるのはこのタイプ。食事の肉やチーズと合わせても負けない濃さがあるので、週末のゆったりした晩酌にはぴったりです。もちろんフィッシュアンドチップスとも相性抜群。主要なエールその2:インディアペールエール(IPA)とにかく苦い! インドへ輸出するために保存料のホップを通常の何倍も投入した結果、ほぼホップを味わうためのエールになりました。辛いものと相性が良く、刺激がたまらない通の味です。主要なエールその3:ベルジャンホワイトドイツではビール純粋令がありますが、ベルギーではハーブやフルーツなど様々なものを加えるのが主流です。小麦のふんわりとした甘さと、コリアンダー、オレンジピールの香りがリンゴのようで、飲みやすさからビールが苦手な人にも人気です。覚えておきたい英単語集Parliament:議会The Blitz:ロンドン大空襲Prosecution:立件、起訴Brexit:ブレグジット、イギリスのEU離脱Curfew:外出禁止令Buccaneer:バッカニア、カリブの海賊Hacktivist:ハクティビスト、ハッキングを行う活動家Pseudonym:別名義、偽名Broca's area:ブローカ野、運動言語中枢Cryptocurrency:暗号通貨練習問題:次の英文を訳しなさい。REMEMBER THE LAST TIME WE OPENED OUR BORDERS.2016年に行われたEU離脱の国民投票は賛成が52%、反対が48%と真っ二つに割れ、僅かに賛成が上回ったため離脱に踏み切りました。実際に離脱した現在も両者の対立は続いており、様々影響が出る中で再加入も訴えられています。イギリスの選択がこの先どう転ぶのか今のところは何ともいえませんが、排外主義が台頭する世の中は、ディストピアが近づいているような雰囲気を感じさせます。