Hooded HorseとEremite Gamesは、現在PC向けに早期アクセス中の街づくりストラテジー『Against the Storm』について、現地時間2023年12月8日から正式版へと移行する最新アップデート1.0を配信します。

本作は、永遠に降り注ぐ雨によって苦しめられているファンタジー世界を舞台にしたローグライトシティビルダー。プレイヤーはこの雨に唯一対抗できる都市の女王に任命された総督となり、さまざまな種族を率いて入植地を作り、文明の生き残りをかけて世界を開拓していきます。

早期アクセス中も定期的なアップデートが行われてきた本作。正式版では、熟練プレイヤー向けにパーマデスを特徴とする新たな高難度モード「Queen's Hand」が登場します。また、正式版リリース日からサブスクリプションサービス「PC Game Pass」でプレイ可能になることもアナウンスされています。

本稿では、間もなく正式版を迎える『Against the Storm』正式版ビルドのプレイレポートをお届け。本作をこれからプレイする人に向け、魅力をお伝えしていこうと思います!

すべてを破壊する雨に立ち向かえ!
『Against the Storm』の世界は、世界のすべてを破壊する「ブライトストーム」と呼ばれる現象によって悩まされています。その嵐に唯一対抗できるのが「スモルダリング・シティ」と呼ばれる砦で女王“スコーチ・クイーン”によって統治されています。プレイヤーは女王に任命された総督として、入植地の開拓と砦のための資源集めをすることになります。

最初の任務は新人総督へのチュートリアルとして、女王の特使の指示に従って入植地を作り上げていきます。木こりのキャンプを作って木材を集めたり、入植者のためのシェルターを作ったり、マップ目標である女王からの任務をクリアしたりと、基本的なゲームルールはかなり親切な説明が入るので迷うことはないと思います。

入植地は、プレイヤーが名声を上限まで上げることでクリアとなり、報酬をもらってマップ内の次の入植地エリアを進んでいくことになります。名声は女王からの任務を達成したり、入植者の士気を高めていくことで上昇していきます。また、時間が経つと女王の怒りも溜まっていき、こちらが上限になると失敗となるので注意が必要です。

本作で重要なのが「入植地は永遠に残るものではない」ということ。嵐は一定の周期で砦以外のすべてを飲み込んでしまいます。チュートリアル後は作った入植地が嵐に飲み込まれる姿を見ることになりますが、挫けていられません。恒久的なアップグレードなどを行い、総督としての腕を上げ、永遠の嵐に立ち向かうための物語はここからはじまるのです。

雨に負けない街づくりを目指せ
本作の街づくりパートは資源と建築、そして入植者の管理が大切です。この世界にはさまざまなバイオームがあり、それぞれ特徴や豊富な資源が大きく異なります。入植地を決定する際にはいくつかの物資を持ち込むことができるので、さまざまな情報を元に慎重に選びましょう。

街づくりは、雨から人々を守る大きな焚き火と物資の保管倉庫のみの状態からスタート。まずは周囲を見渡して資源を確認し、収穫に対応する施設を建築していきます。最初は焚き火の燃料や基本の建築資材になる木材の確保が必須ですが、状況に応じてどんどん必要な施設を作っていきましょう。ただし、施設には働く人材も必要です。

また、初期でほとんどが木に覆われている入植地は、伐採して開拓していくことで「空き地」を発見できます。空き地には資源や突発イベントがあり、開拓作業の大きな助けになります。場所によっては「危険な空き地」と呼ばれるエリアも存在し、リスクの替わりに大きな報酬を得ることもできます。

一定時間で解放される女王からの任務には「〇〇を納品する」「空き地を発見する」「特定種族が一定数いる状態を保つ」などの種類があります。クリアすれば報酬を得られるほか、名声を一定以上にすれば、新たな施設の設計図も入手できます。資材集めと施設での生産、任務達成を行いながら名声を上げていきましょう。

ちなみに任務はいくつかの候補から選択可能です。しかし「プレイヤーのいる土地にない資源」「生産できる施設がない交易品」の納品を誤って選んでしまわないように注意しましょう。交易商人を利用するなど、いくつかの解決法はありますが、思わぬ時間がかかってしまい、女王の怒りを買いかねません。

あらゆる種族に快適な街づくりを
プレイヤーのキャラバンには人間のほか、木こりや加工が得意なビーバー、火を扱うのが得意なリザードなどの種族が存在しています。各種族は得意分野の作業にボーナスが付くので、限りある資源を活かすためにはしっかりと運用しましょう。

また、種族にはそれぞれ士気のパラメーターがあります。士気は入植地の環境によって大きく上下するもので、マイナスになると土地から逃げ出してしまうこともあります。住居や食料、娯楽などを適切に供与することで士気は上がるのですが、それぞれの種族ごとに好きなものが異なります。

特に士気を高く保つ上で重要なのが娯楽や欲求の要素です。施設の中には酒場や浴場、寺院といったものがあり、建築することで大きく士気や能力に影響を与えることができます。高級な素材を要求されるものもありますが、土地に適した資源ならば十分に回していけると思います。

ただし、開拓が進むことで森の奥に潜む何者かの悪意が強くなり、入植者達の不安はどんどん大きくなっていきます。画面内からは、いつでも士気に影響を与える項目は確認できるので、解決できるものがあれば積極的に管理していくのも総督の務めです。

難易度などにもよりますが、ひとつの入植地でのプレイ時間はそこまで長くありません。名声は任務以外に士気を高めることでも稼げるので、快適な街づくりがクリアのための大切な秘訣です。せっかくならいい街にしたいですよね。

経験と知識を積んで世界を拡げよう
入植地でのプレイが終了するとリザルト画面に移り、プレイ結果に応じた報酬と経験値を獲得できます。プレイヤーのレベルが上がると新たな施設がアンロックされたり、砦でのアップグレード項目が増えていきます。

アップグレードには「女王の怒りゲージの速度低下」「移住者の移動速度アップ」といったパッシブのほか、新たな機能のアンロックや入植スタート時の選択項目が増えるなど、多彩なものが存在しています。

また、レベルが上がるとハーピーなどの新たな種族も率いることができるようになります。施設と種族が増えれば、より効率的な生産もできるようになります。アンロックされた要素は引き継がれるので、遊べば遊ぶほどプレイの幅が広がります。

砦の周囲には呪われていたり、焚き火の効果範囲が狭くなるような特殊な環境の土地があることも。過酷な土地の入植を完了させれば豪華な報酬がもらえるので、もし余裕があれば挑戦するのもおすすめです。

土地の開拓と破壊の嵐を繰り返し、やがて世界の破壊の周期を遅らせる偉大なる封印を見つけ出すこともあります。そうすれば、これまで行けなかった遠い土地にも出かけられるようになるのです。


『Against the Storm』は、資源管理と建築といったオーソドックスな街づくりとローグライトの戦略性、繰り返しプレイすることで拡がる世界の楽しさを備えています。覚えることも多いのですが、丁寧なチュートリアルや日本語対応されている事も含めたわかりやすいUIなどの要素でプレイしやすい作品でもあります。

プレイ時の難易度設定やキャラバン設定など、プレイヤーへの選択肢も多彩。アンロックされることでその選択肢は更に拡がっていきます。また、報酬は得られませんが、クリアした入植地を引き続きプレイするような遊び方も用意されています。製品版ではさらなる高難度モードも登場するため、ますますやりごたえはアップしていきそうです。

『Against the Storm』はPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)向けに配信中。現地時間2023年12月8日より製品版となるほか、サブスクリプションサービス「PC Game Pass」にも対応します。



過酷な環境に立ち向かえ!遊べば遊ぶほど面白さが拡がる名作がいよいよ完成スパ!