スクウェア・エニックスは5月17日、『ファイナルファンタジー XIV』の新情報を紹介する「第81回 FFXIVプロデューサーレターLIVE」を配信しました。

7月のリリース、そして6月末の早期アクセス開始まで残り1ヶ月ほどとなった拡張パッケージ「黄金のレガシー」。新しく追加されるアクションをはじめ、各ジョブの変更点が発表された今回のPLL情報をひとまとめにしてお届けします!

全21ジョブの新アクション盛り沢山!ジョブアクショントレイラーが公開
配信は「黄金のレガシー」で追加される新しいアクションを紹介するジョブアクショントレイラーからスタート。既存のスキルから派生するコンボや、新ジョブの「ヴァイパー」「ピクトマンサー」の技も多数お披露目となっています。

特に配信のコメント欄などで話題となったのが召喚士と学者の新しいスキルで、召喚士はこれまでの召喚獣にくわえて新たな召喚獣「ソルバハムート」が登場。妖精を使役する学者は自身の姿を妖精に変化させて強化効果を得る「セラフィズム」が追加されています。

また、使用しているスキルだけでなくそれぞれのジョブHUDにも注目。忍者の「風遁の術」効果時間を示すタイマーが撤廃されたほか、モンクにも新しいゲージが登場しています。さらに新ジョブのピクトマンサーでは、キャンバスを模したHUDが確認できます。

トレイラー後には最近頻発しているDDoS攻撃についてプロデューサー兼ディレクターの吉田氏が言及。これまでのなかで最大規模の攻撃を受けているといい、インフラチームが24時間体制で攻撃に対応しているとのことです。どうしてもある程度のすり抜けが発生し、エラー落ちしてしまう人は出てしまうものの、致命的な事態には陥らないように尽力しています。


また、先日に発表のあったベンチマークソフトの不具合や差し替えに関しても続けてコメントしており、世界中のプレイヤーからのフィードバックを受けながら作業を進めているとのこと。更新版のベンチマークは5月30日前後を目処にリリースされる予定としていますが、作業量が膨大なため週末を過ぎる可能性もあるようです。

配信ではプレイヤーからのフィードバックを受けた、調整中の新しいベンチマークソフトの画像も公開されました。キャラクタークリエイト画面の背景のライティングが大幅に修正され、天候によって質感に影響が出ていた不具合などを修正しています。

ミコッテ族ムーンキーパーのチャームポイントであった犬歯の長さの調整をはじめ、ララフェル族の歯の並びが骨格に見合わず不自然であったなど各種族の細かい調整が、フィードバックに基づいて行われています。

キャラクターの種族や外見を変更するアイテム「幻想薬」についても仕様変更が加えられ、見慣れた環境下での微調整を可能とするために、「幻想薬を使用してから60分間は再度キャラクリが可能」となります。この60分間はプレイタイム換算であり、ログアウトするとタイマーは停止するとのこと。さらに、時間内であれば何度でも外見を変更できるようです。

また、「黄金のレガシー」リリースのタイミングでウルダハに新しいクエストが追加され、幻想薬についての説明を受けるとともに、クエストの報酬で幻想薬を入手可能となります。


レベルキャップ解放で新アクションが追加!操作性の改善など遊びやすさ向上も
続いての話題は、今回のPLLでのメイントピックとなる「ジョブ関連アップデート」。レベル上限が100に引き上げられたことにより新たなアクションが追加されるほか、既存のアクションにも強化が入ります。全体的な方針としては“遊びやすさの向上”を目指しており、フィードバックに基づいた調整が実施されています。

ロール調整:タンク
タンクの4ジョブはレベル90台で「ランパート」の強化や、「センチネル」「ネビュラ」など固有のダメージ30%軽減バフに追加効果が発生するようになります。さらに「リプライザル」も効果時間が延長され、15秒持続するように。

ジョブ調整:ナイト
「ロイエ」が新しいコンボに派生
「ブレード・オブ・〇〇」後に追撃効果を発生させるアクションが追加
「ゴアブレード」の発動条件が変化

ジョブ調整:戦士
「原初の解放」中に「フェルクリーヴ」/「デシメート」3回使用後、新しいアクションが追加
「プライマルレンド」後に強力なスキルが発動可能になる
グラフィックやエフェクトの一部調整

ジョブ調整:暗黒騎士
バーストタイミングでの操作量軽減
「影身具現」後に発動できるアクションが追加
今後は更にジョブの“個性を出していく”調整が計画中

ジョブ調整:ガンブレイカー
バーストタイミングでのプレイフィールを改善
「ブラッドソイル」後のコンボ、フェイテッドサークル後に発動できるアクションを追加
『FF8』の「エンド・オブ・ハート」が発動できる

ロール調整:近接物理DPS
近接物理DPSはレベル90台でロールアクション「内丹」の回復量がアップするほか、与ダメージを軽減する「牽制」の効果時間が15秒に延長されます。また、モンクなどのジョブではメカニクスに細かな調整が行われています。

ジョブ調整:モンク
コンボのメカニクスが変更、特定の順番でスキルを使用することで威力が向上する
ジョブHUDにも手が加えられ、これまでの「バフ・デバフの効果時間」で管理するよりも楽な操作性に
プレイの手触りなど、これまでの全体的な操作感に変更はない

ジョブ調整:竜騎士
メカニクスの大幅な変更計画を廃止して純粋な強化・改善を実施、一部アクションが削除
コンボの5段目を方向指定のない新しいアクション「雲蒸竜変」に置き換え
開幕から最大火力でバーストできるよう、「紅の竜血」の発動条件を変更

ジョブ調整:忍者
攻撃速度上昇効果が常時発動の特性に変更、一部アクションの効果が調整
HUDから風遁の効果時間を表すタイマーを削除
風遁の術は範囲攻撃になるなど、効果が変更に

ジョブ調整:侍
プレイフィール向上や追加アクションなど、正統な進化の方針
スキルのリキャスト管理の複雑さを軽減する調整が実施
「刃風」「天下五剣」「乱れ雪月花」に上位のアクションを追加

ジョブ調整:リーパー
「プレンティフルハーベスト」効果が調整、“レムールシュラウド実行可”の付与に変更
レムール効果時間中に使用できるアクションを追加
「ハルパー」を効果時間中に使用すると、前後の移動スキルのリキャストを短縮するように

新ジョブ:ヴァイパー
二刀流のコンボから「合体剣アビリティ」、合体剣のコンボから「二刀流アビリティ」を発動するなど、多彩な攻撃を次々に繰り出すヴァイパーは、自身のバフの効果時間や敵のデバフ時間を考慮しながらコンボルートを切り替えて戦います。

一見アクションの総数が多いように思われますが、アビリティの置き換えなどで内容が変化するので、他のジョブと比較してもアクションの総数は同じ程度にとどまっています。

さらに吉田氏は実機での映像を交えながらヴァイパーについて解説。「モンクのように、効果時間のアイコンを凝視する必要があるのでは」という指摘に対しては、ジョブHUDが次にするべきコンボルートを示すというシステムを用意しているようです。

<cms-pagelink data-text="次ページ:新ジョブ「ピクトマンサー」をはじめ、残りのロールもご紹介!" data-page="2" data-class="center"></cms-pagelink>

ロール調整:遠隔物理DPS
遠隔物理DPSも近接同様、レベル90台でロールアクション「内丹」の回復量がアップするほか、それぞれのジョブに用意されているダメージ軽減バフの効果量が15%まで引き上げられます。ロールの全体的な方針としてはメカニクスに変更を加えず、遊びやすさを向上させた正統な進化を目指しています。

ジョブ調整:吟遊詩人
「賢人のバラード」など“歌”の攻撃スキルがバフアクションに変更
「ピッチパーフェクト」が範囲攻撃に変更
“ストレートショット実行可”と“シャドウバイト実行可”のバフを統合

ジョブ調整:機工士
「ドリル」がチャージアクション化
「バレルヒーター」の効果を“ハイパーチャージ実行可”に変更
「ヒートブラスト」「リコシェット」などに上位アクションを追加

ジョブ調整:踊り子
「フラリッシュ」後に使用できるアクションが追加
「テクニカルフィニッシュ」使用後にエスプリを消費して発動アクションが追加
ステップ操作不要で「スタンダードステップ」の効果を追加できるアクションも

ロール調整:遠隔魔法DPS
遠隔魔法DPSではロールアクションの「迅速魔」のリキャスト時間が変更され、40秒となります。さらに他のロールと同様、ダメージ軽減の効果をもつアクション「アドル」の効果時間が15秒まで延長されます。

ジョブ調整:黒魔道士
「アンブラルブリザード」中のMP回復タイミングが「氷属性魔法が命中時」に変更
黒魔紋設置後、一度だけ自身の足元に再設置できるアクションを追加
基本的なスキルの流れは変わらないが、複雑だった部分を改善

ジョブ調整:召喚士
新たな召喚獣「ソルバハムート」を召喚可能に、スキルローテーションも変化
バフアクション「シアリングライト」後に使用できる攻撃アクションを追加
蘇生アクション「リザレク」は続投なものの、今後廃止される可能性あり

ジョブ調整:赤魔道士
「マナフィケーション」の効果を変更し、マナゲージが溢れることを防止
「エンムーリネ」派生の範囲魔法剣コンボは消費マナを調整、単体コンボと同等に
バフアクション「エンボルデン」後に使用できるアクションを追加

新ジョブ:ピクトマンサー
遠隔魔法DPSに追加されるピクトマンサーは魔法によって「絵素」をパレットに描いていき、それらを具現化することで攻撃していきます。強力な攻撃やバフなど、使用する絵素の種類によって効果はそれぞれ異なり、絵素は「生物」「武器」「風景」と3つのカテゴリが存在するとのことです。

使用する魔法にはコンボのようなルートが設定されており、コンボを繋げることで使用可能になるアビリティも。さらにコンボを通じて溜まったゲージを消費し、属性を変更することで強力な魔法も発動できるようになります。そのほか、高速で移動できるスキルや範囲攻撃も用意されているとのこと。

また、絵素はそれぞれカテゴリごとに独立しており、左から順番に使用するのではなく、敵の攻撃やギミックに合わせて柔軟に発動させることができます。実機プレイの映像では「生物」の絵素を使用したモーグリによる攻撃や、「武器」の絵素による巨大なハンマーの攻撃などが披露されていました。

また、吉田氏いわくピクトマンサーは「いままでのキャスタージョブとはどれも似ていないので、最初は戸惑うかもしれない」コメントしつつも、「慣れてくると色々なことができるので、楽しんでいただければ」と補足しています。

ロール調整:ヒーラー
遠隔魔法DPSと同様に、ヒーラーもロールアクションの「迅速魔」のリキャストが40秒に短縮されます。白魔道士、学者、賢者は大きな変更がない一方、占星術師はカードの効果に変更があるなど、メカニクスに手が加えられたジョブも存在しています。

ジョブ調整:白魔道士
前方に移動するアクションが追加
「テトラグラマトン」の最大スタック数が増加
「神速魔」使用後に3回発動できるアクションなど、回復だけでなく攻撃面も強化

ジョブ調整:学者
自身の姿を変化させて回復強化を高めるアクション「セラフィズム」追加
「連環計」後に範囲継続ダメージを付与できる範囲攻撃を追加
「秘策」のリキャストタイムを短縮する特性を習得

ジョブ調整:占星術師
カード効果などメカニクスを一新
攻撃・防御・回復といった効果のカードをまとめてドローし、状況に応じて使い分けていく
カードのドローは60秒ごとに4枚、全部で8種類のカードが存在する
サインを揃える必要がなくなったので「アストロダイン」を削除

ジョブ調整:賢者
エウクラシアによって「ディスクラシアII」を範囲継続ダメージアビリティに強化できるように
自身の攻撃によって周囲の味方を回復させるバフが追加
回復効果を上昇する「ソーテリア」のリキャストを短縮する特性を習得

また、PvEだけでなくPvPのジョブアクションにもアップデートが実施予定であり、「黄金のレガシー」リリースのタイミングでヴァイパーとピクトマンサーがPvPでも使用可能となります。その後のパッチでPvPアクションの追加や調整を行うなど、段階的なアップデートが計画されています。

話題となった「KFCコラボ」や『Fall Guys』コラボが復刻!
各メディアが一足早く「黄金のレガシー」に触れ、インプレッションを発信するメディアツアーが開始されており、フィールド探索やコンテンツなどにチャレンジしているとのこと。そのなかでストーリーに関わる都合上、このタイミングで紹介しておきたいNPCが発表されました。

双頭マムージャ族「バクージャジャ」とミコッテの「コーナ」はそれぞれトラル大陸での王位継承レースに参加することになり、プレイヤーとは別の陣営のライバルという立ち位置にあたります。それぞれのNPCが継承レースに参加するのには、なにやら深い理由があるようです……。

また、5月23日から『Fall Guys』コラボが復刻し、6月10日まで再びコラボコンテンツに挑戦できるようになります。さらに「KFCコラボ」も復刻が決定しており、こちらは改めて詳細をアナウンスするとのことです。


今回は「第81回 FFXIVプロデューサーレターLIVE」で発表された情報をまとめてお届けしてきました。それぞれのジョブの新しいアクションや調整の方針が明かされ、より快適に操作できるように進化を遂げたジョブも多くある一方、占星術師やモンクなどメカニクスが変更されたジョブもあります。

さらに、新ジョブであるヴァイパーやピクトマンサーのアクションも詳細が公開され、これまでのジョブとは全く異なった操作感で今から期待が止まりません。今後さらに発表されるジョブの詳細やアクションにも注目です!

『ファイナルファンタジーXIV 』の拡張パッケージ「黄金のレガシー」は7月2日発売予定です。今回の配信はこちらから視聴できます。