◇メジャー第3戦◇マスターズ 3日目(10日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7475yd(パー72)

3日目を終えて後続に4打差をつけた松山英樹は、あす11日にメジャーで初めて最終日最終組をプレーする。一緒に回るのはこの日も同組だった7アンダー2位のザンダー・シャウフェレ。世界ランキング6位(松山は25位)、PGAツアー4勝で、こちらもメジャー初制覇がかかる。

重たい空気になったムービングデーの後半は、この2人がけん引した。象徴的だったのが、両者2オンに成功した後半15番(パー5)。シャウフェレが18mのパットを決めると、すぐに松山も2mを入れてともにイーグルを奪った。

数十秒だけトップに並び、引き離された27歳は「ヒデキが決めることは分かっていたから、なんとかくっついて行こうとしたんだ」。最終18番ではグリーン左に曲げた2打目がパトロンの足に当たった後、2.5mのパーパットをねじ込んで逆転への意気をつないだ。

「65」をマークした松山のプレーに「彼は素晴らしいアイアンショットを持つ選手。コースも彼に合っている。オーガスタで残してきた数々の好成績をこの午後に見せてくれた」と感嘆した。一方で、4回目の挑戦で初のグリーンジャケット獲得へのチャンスも信じている。2019年は最終日の前半にスコアを伸ばし、15番終了時点で首位にいたが、終盤に伸ばしあぐねてタイガー・ウッズにタイトルを譲った。「場の雰囲気にのまれてしまった。でも遅かれ早かれキャリアで訪れることを経験できてよかった。学べることがあるはずだ」

ジャスティン・トーマス、ジョーダン・スピースらと同じ1993年生まれ。ルーツは異色で、陸上選手だった父はフランス人とドイツ人のハーフ。母は日本育ちの台湾人で日本語もペラペラだ。

シャウフェレ本人は片言ながら、松山とのコミュニケーションは良好。「何を話してたかって? いい言葉も悪い言葉も…。ココじゃ言えないな。彼と将太(早藤キャディ)は最高だ。楽しい組だね」。松山も「そんなに多くの会話はないですけど、日本語の冗談を言ってくれたりしているのでそこで笑ったりもしていました」と明かした。最高の緊張感に包まれるはずの最終日も、いい雰囲気で臨めそうだ。