◇米国男子◇AT&Tバイロン・ネルソン 最終日(16日)◇TPCクレイグランチ (テキサス州)◇7468yd(パー72)

1カ月ぶりのラウンドで胸に抱いたのは「ここまで悪くなるんだなという気持ちと、すぐ戻せそうだけど、戻せないもどかしい感じ」。マスターズ王者として初めて臨んだ試合、そして次週20日(木)開幕の次なるメジャー「全米プロゴルフ選手権」(サウスカロライナ州キアワアイランド)への“試運転”となったゲームを松山英樹は通算12アンダーの39位で終えた。

ブランク明けの初日を54位でスタートさせ、日々順位を上げながら上位争いにはほど遠かった。“裏街道”となったインスタートの最終日は、後半に雨風が強くなるコンディションにも「(悪天候の)影響はありますけど、スコアを伸ばせないかと言ったらそうでもない」ときっぱり。「ただ自分の状態が良くなかったのがスコアに表れた」と4バーディ、2ボギーの「70」を振り返った。

後半4番(パー3)で5mのパーパットを沈める粘りも見せながら、スコアを伸ばしたい5番(パー5)、6番で1Wショットをフェアウェイに置けず、それぞれパー、ボギーにとどまった。「(1Wは)ちょっと良くなるかなと思っていろいろ試しているが、逆に悪い方向に行ったりもしている。もうちょっと練習しないといけない」

グリーンジャケットホルダーとして歓迎を受け、練習日から多くのファンや関係者からサインをせがまれる一週間だった。「4日間できたことが一番の収穫」と予選通過にはある程度、納得いく部分もある。

ショートゲームにも課題を見出す中、予選2日間で「−2.593」と全体132位だったストローク・ゲインド・パッティング(パットのスコア貢献度)は3日目「+2.243」、最終日「+1.376」で、トータル「+1.026」(39位)とプラスに転じさせてもいた。また、午後1時52分から約2時間半の中断の前にホールアウトできたことはスケジュール面において幸運でもある。

次週の会場キアワアイランドゴルフリゾート・オーシャンコースは大西洋岸の砂浜に作られたコース。2012年大会以来9年ぶりの開催で、松山にとっては初体験の18ホールとなる。「優勝を狙うという感じではないけれど、少しでも良い状態で臨めるようにすることが一番大事かなと思います」。この日、チームには目澤秀憲コーチが再合流した。メジャー王者として初めて臨むメジャーへ、情報収集と復調に向けた作業に必死になる。(テキサス州マッキニー/桂川洋一)