◇国内男子◇中日クラウンズ 2日目(3日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)◇晴れ(観衆6603人)

17位スタートの生源寺龍憲が10バーディ、1ボギーでツアー自己ベスト「61」をマークし、通算10アンダー単独首位に浮上した。昨季の下部ABEMAツアー賞金王が、レギュラー初優勝に前進して決勝ラウンドに臨む。

第2打をグリーン右まで運んだ前半2番(パー5)から、6番まで一気に5連続バーディを奪ってスコアを伸ばした。中盤には2010年大会で石川遼が記録した「58」ストロークが思い浮かんだという。「(頭に)チラチラしていましたけど、11番、12番でバーディを獲れなかったので“58”は無理かなって」と苦笑いしつつ、上がり4ホールでバーディを3つ重ねてツアーでの自己ベストスコアを2打更新した。

自身の直近試合はアジアンツアーの「サウジオープン」。17位で終えた最終日は体調不良により完走さえも危ぶまれたが、6番(パー3)で人生初のホールインワンを達成した。「もうフラフラで。ピンの方向に飛んだと思って歩いたら、入っていた。スコアラーさんが教えてくれました」と振り返る。上昇気流に乗ったまま、「このコースで3打、4打は大きなリードではない。なるべくボギーを打たずにバーディを獲っていきたい」と待望の初タイトルに向かって突き進む。

2打差の2位にツアー3勝目を狙う河本力、同2勝目を目指すマイケル・ヘンドリー(オーストラリア)、地元・愛知出身の小木曽喬が並んだ。

首位から出た谷原秀人は「70」と伸ばせず、片岡尚之とともに6アンダー5位。今季開幕戦を制した金谷拓実は、平田憲聖、時松隆光らと並んで3アンダー12位。

大会2勝目に向けて3位から出た石川遼は1バーディ、4ボギー「73」と落とし、桂川有人、稲森佑貴らとともに1アンダー24位で週末を迎える。22年シーズン賞金王の比嘉一貴はイーブンパー30位にいる。

前年覇者の岩田寛は「81」と崩し、12オーバー102位で予選落ちした。