◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 初日(16日)◇袖ヶ浦CC 袖ヶ浦コース(千葉)◇6731yd(パー72)◇曇り(観衆1791人)

河本結が8バーディ、1ボギーで今季ベスト「65」をマーク。岩井明愛と並ぶ7アンダーで2022年10月「マスターズGCレディース」以来、約1年半ぶりの首位発進を決めた。

前週「RKB×三井松島レディス」は予選通過したが、47位でセカンドカット。最終日をプレーできなかった。「先週はすごい『優勝したい』っていう気持ちが強すぎて力んでいた」と振り返った。前週まで9戦連続で予選通過し、その内トップ10入りが5度。「SNSのコメントが増えたし、知り合いから連絡も来る」。周囲の勝利を願う気持ちは、自ずと高まる。

「『優勝できるよ』っていう言葉に応えたいっていう気持ちが強すぎた」。空回りを反省し、学んだのは「とにかく頑張らない」ことだったという。

“頑張らない”ために意識したのは「幸運も、不運も受け入れる」。この日は未明から雨が降り続け、コースコンディション不良で競技が中断したのは河本の組のスタート直前だった。「(中断がスタート前で)ラッキーだったので、きょうはアンラッキーも来るだろうな、という心構えでいた」

1番から3連続バーディで飛び出すと、5番(パー3)で10m、7番で6m、9番(パー5)では3mのバーディパットを沈めた。折り返し直後の10番、12番(パー3)でもスコアを伸ばした。13番ではバンカー内の砂の均されていないライにボールが止まる不運も、平常心を保ってパーセーブ。18ホールを通じてフラットな気持ちでプレーした。

2019年「アクサレディス」以来のツアー2勝目に向けて最高のスタートを切ったが、「自分の一打に集中して、とにかく頑張らないことを意識していきたい」。自然体は変わらない。(千葉市緑区/内山孝志朗)