◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 初日(16日)◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609yd(パー71)

最終18番(パー5)、久常涼の3打目はグリーン左奥をわずかにこぼれたカラーに止まった。そこからピンに向かう下り傾斜となる寄せでパターと迷った末にウェッジを選択。2mほど残したパーパットを決めきれず、ボギーでのフィニッシュに「微妙なライだった。結果的にジャッジミスをしちゃいましたけど、まあ、こんなもんです。まあまあ、いいスタートが切れたんじゃないかな」と言った。

2バーディ、2ボギーの「71」でイーブンパーでの滑り出し。最低限スコアをまとめたようで、前半2連続バーディ先行から後退しての締めくくりには悔しさがにじむ。特に16番は4m強、17番も2.5mとシビアなパーパットをしのいでいただけに「最後も頑張りたかったですけど、もったいないですね」

4月「マスターズ」に続くキャリア2度目のメジャーは、日本の高麗芝に似た感じもあるというフェアウェイの芝質に好印象で臨めている。「ミスするにしても、いいところに外していかないと、パーを獲るのも大変。その辺でいいところもいっぱいあった。きょうの調子だとアンダーを出せたのと思う。すごく悔しいというか、もったいないですけど、明日いい感じに戻してこられるといいな、と」。確かな手応えにも淡々とした口ぶりは、しっかり上を見て戦えているからでもある。

初日80位と出遅れたオーガスタに比べ、午後組でのプレーとなる2日目は70位タイまでのカットライン付近からの攻防となりそう。「途中まではプラン通りに行っていたので、明日頑張れれば。冷静にプレーすることが大事だと思うので、そこを意識して」。ここまでツアールーキーとして何度も経験してきた当落線上での戦いを糧にして生き残りを目指す。