◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 初日(15日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6677yd(パー72)

午後0時16分に10番からティオフした渋野日向子は、出だしのティショットから右に曲げた。コースを囲むような木々はなく、リンクスに近い構造のコースとあって左から強い風は吹いていた。そのホールをボギーにし、17番までパープレー。18番で再びボギーをたたいた。

2オーバーで折り返した後半、1番で流れを変えるバーディを奪った。1Wショットでフェアウェイを捉え、残り104ydの2打目は「気合いで」ピン左2mにつけた。危なげなくバーディパットを沈め、5番では8mほどのロングパットをカップにねじ込んでキャディを務める田谷美香子マネジャーと強めのグータッチ。「どこかでバーディを獲れればと思っていたので長いのが入ってくれて良かった」といい流れを切らさず回れていた。

だからこそ、悔やまれたのが最終ホールのダブルボギー。8番でバーディを奪って1アンダーで迎え、1Wショットはしっかりフェアウェイに置けていた。しかし、セカンドショットは「力んでしまった」とグリーンを外し、アプローチショットは「思っていたのとは違うボールが飛んじゃった」とグリーン右奥のラフへ。5mのボギーパットを外して4オン2パットとなった。

1オーバー58位発進に、ホールアウト後は「アンダーかイーブンくらいで終わりたかったのですごく残念。切り替えていきます」と悔しさをにじませた。ただ、スコアを落とした前半に対し、巻き返した後半の内容は気持ちを上向かせた。「パー5でセカンド狙えるぐらいのショットは打てていたし、チャンスにつけた回数はちょっとずつ増えている。そこはプラスに」と話した。

初日を終えて、予選通過まではあと1打。2日目は午前7時11分にティオフする。風と向き合うことには変わりなさそうだが、「自分との闘い。前半あまりショットは良くなかったけど、後半に少しだけ修正できた」と気持ちを変えずに臨む姿勢だ。(ニュージャージー州ジャージーシティ/石井操)