◇国内男子◇〜全英への道〜ミズノオープン 事前(22日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72)◇

火曜日は練習だけにとどめた。「大丈夫だと思いますけどね」と話す石川遼の声に少しの疲れがにじむ。前週「関西オープン」を5位で終えた翌日20日(月)に「全米オープン」(6月13日開幕/ノースカロライナ州パインハーストリゾート&CCパインハーストNo.2)の日本地区最終予選会で36ホールをプレーしてトップ通過を果たした。

石川以外にも、火曜からコースで練習に打ち込む“最終予選会出場組”の姿は多くあった。「準備に気を付けながらにはなると思いますが」と気を引き締め、今週は「全英オープン」(7月18日開幕/スコットランド・ロイヤルトゥルーン)切符をかけた戦いに臨む。

有資格者を除く上位3名に全英出場権が与えられる今大会。石川は過去8度出場し、トップ3に入ったのは優勝した2009年、3位タイの11年の2度。「全米の最終予選もなにもゴルフは変えていない。変わらないことをコツコツやるだけ」と気負いはない。

関西オープンから1Wショットが良くなってきた感触がある。ドローのかかりが弱く、そのまま突き抜けて右のミスにつながりやすかったが、つかまって十分な曲がり幅のあるものになってきた。「先週の決勝から、良い感じで試合でドローを打てるようになってきた」という。

OBゾーンが少ない今週は思いきって1Wも打ちやすい。右ドッグレッグのホールなど左の突き抜けを警戒するホールは要注意だが、「割り切れていれば潜り抜けられる。やるべきことができれば良いかなというホールが多い」と不安は少ない。

全英切符獲得となれば、ロイヤルリバプールで行われた2014年大会以来10年ぶり。「焦るつもりはないですけど、今回は優勝以外にも3位までにチャンスがある。届くチャンスがある位置でプレーできるようにしたい」と話した。(岡山県笠岡市/谷口愛純)