◇国内女子◇ヨネックスレディスゴルフトーナメント 事前(30日)◇ヨネックスCC(新潟)◇6339yd(パー72)

今年で25度目の開催を迎える大会は、2年ぶりに舞台を新潟に戻して行われる。同週に海外メジャー「全米女子オープン」(ペンシルベニア州・ランカスターCC)が開催され、竹田麗央、岩井千怜、小祝さくら、山下美夢有、鈴木愛のメルセデスランキング(MR)トップ5が不在。上位50人に広げると、計15人が欠場している。

年間レース上位者が不在となれば、期待されるのはニューヒロインの誕生。直近10年間で海外メジャーの“裏開催”だった41大会を調べると、ツアー初優勝者が生まれたのは14人。確率は34%に達する。初タイトルや復活優勝を狙う選手にとっては、期待を抱ける数字と言っていい。

昨年は「フジサンケイレディス」で神谷そら、「NEC軽井沢72」で菅沼菜々が初タイトルを奪取。また、2017年は4試合(「ヤマハレディース」「サマンサタバサレディース」「北海道meijiカップ」「マンシングウェアレディース」)全てで初優勝者が誕生した。

MRでフィールド最上位の6位につける佐久間朱莉も、初勝利が待たれる一人。「毎試合優勝を狙っているので、別にこの試合だから、というのはない。あまり深く考え過ぎず、いつも通りできたら」。浮き足立つことなく、淡々と準備を進める。

前週は2日目に「76」をたたいて今季2度目の予選落ちを喫したが、「2日間休めたので、身体の疲れもだいぶ取れました」と気持ちは前向きだ。

「去年一番悔しい思いをした大会」。静岡・朝霧ジャンボリーGCで行われた前年大会は川岸史果にプレーオフで敗れた。雪辱戦となる今週、「場所は違うけど、そのリベンジができたら」。今週の主役になるのは果たして誰か。(新潟県長岡市/内山孝志朗)

<直近5年のメジャー同週大会 初優勝者> ※2020年はコロナ禍のため除く

◇2019年

「リゾートトラスト レディス」原英莉花

「センチュリー21レディス」稲見萌寧

◇2022年

「アース・モンダミンカップ」木村彩子

◇2023年

「フジサンケイレディス」神谷そら

「NEC軽井沢72」菅沼菜々