10月に酒税改定されたことでビールは安く、新ジャンル(第3のビール)は高くなりました。これによってメーカーのビール商戦も加熱。そのなかから、コンビニ限定で発売されたユニークな一本を紹介していきます。

↑11月10日からファミリーマートで発売されている、「アサヒ ザ・ダブル」。350ml缶は219円、500ml缶は286円

 

発酵温度が異なる2種のビールをバランスよくブレンド

何がユニークかというと、日本初の“ダブルブレンドを訴求”している点にあります。具体的には、麦芽100%のピルスナータイプのビールと、麦芽100%のエールタイプのビールをブレンドしているのだとか。

 

ビールもその他のお酒同様に発酵という工程があり、これが温度帯の違いなどで大きく「上面発酵(エール)」「下面発酵(ラガー)」にわかれ、それとはまた別の「自然発酵(別名はワイルドビールなど)」の3つに分類されます。そして、日本で伝統的に飲まれているのは下面発酵で造られるビールのうちの、ピルスナーというビアスタイル。プレミアムビールも同様にピルスナーです。

↑クラフトビールでは上面発酵のエールタイプも多数。この3つは左からケルシュ、ヴァイツェン、スタウトというビアスタイルで、すべて上面発酵です

 

上面発酵によるエールタイプのビールにも、多彩なビアスタイルがあるのですが、「アサヒ ザ・ダブル」のブレンドに使用しているエールの具体的なビアスタイルは企業秘密とのこと。ただ、多くのエールは華やかな香りと豊かなコクをもっていて、この味わいを生かしつつ、飲みごたえがありキレの良い後味が魅力のピルスナーをブレンドすることで、ほかにないおいしさを実現しているのです。

↑オンライン試飲会にて。「アサヒ ザ・ダブル」の開発者の2人が特徴などを教えてくれました

 

なお、「アサヒ ザ・ダブル」はファミリーマートとの共同開発商品として2018年9月から数量限定で発売していて、今年で3回目。初回は金×赤デザインの「アサヒ ザ・ダブル」、昨年は金×マリンブルーの「アサヒ ザ・ダブル ファインブレンド」、そして今年は初回のデザインをベースに、エンブレム調のデザインを取り入れるなどより“贅沢感”をイメージさせるパッケージとなりました。

↑地をアーガイル柄にしたデザインも贅沢感を演出しています

 

改めて新発売することとなった背景には、酒税改定のほかに飲み手の環境変化もあるとのこと。ズバリ、在宅時間とともに増えた家飲み需要です。斬新なビールを、メジャーな商品と同価格帯で市場投入することで「この機に色々なビールを試してみたい」というニーズに応える狙いがあるそうです。

 

プレミアムとは一風違う華やかさがあり、飲み飽きない

ということで、試飲してみました。グラスに注いでみると、香りからして微笑ましいフィーリング。プレミアムビールとはまた違った、フローラルでエレガントなフレーバーです。ホップの特徴はそこまで強烈ではないので苦味やアッパーな果実感も抑えられ、飲み疲れしないバランス感。

↑アルコールは5%でちょうどよく、飽きのこない完成度です

 

入口はふわっと優雅に香りながら豊かなコクも広がり、それでいてアフターテイストはシャープですっきり。この爽快なキレは、さすがアサヒスーパードライの造り手だからなせる技術力の高さだと感じます。

↑エールのやわらかさとピルスナーのするどさ、両方が絶妙に調和しています

 

フードペアリングは、コンビニの定番フードであればホットスナックが相性抜群とのこと。そこで、ファミリーマートのPB数種を合わせてみることに。

↑ホットスナックはファミマの新定番唐揚げ「ポケチキ」と焼鳥をチョイス。鶏の炭火焼きや、カニカママヨサラダも用意しました

 

筆者が選んだ「ポケチキ」は、やや香りにクセがあるチーズ味だったのですが「アサヒ ザ・ダブル」はふところが深くしっかりマッチ。これは、エールの香り高さがチーズの風味をしっかりキャッチするからでしょう。油の濃厚さも、ビール特有の爽快なキレがしっかりリセット。焼鳥や炭火焼きといった焼き物料理とも仲良く一体となり、また次のひと口が食べたくなるおいしい好循環が続きます。

↑マヨネーズ系の、酸味がある濃厚さともドンピシャ。華やかで爽やかな香味が、美味なるハーモニーを奏でます

 

上品で贅沢感満点の味わいに、エレガントなデザインということで、差し入れにもぴったり。もちろんふだんの晩酌や自分へのご褒美としても、ファミリーマートでサクッと今夜のご馳走をそろえましょう。

 

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