婚活を始めるアラフィフ年代が周囲に増えています。人生の折り返し地点を過ぎ、強い老後不安からパートナーを探し始めるケースが多いのです。けれどアラフィフの婚活には、さまざまな苦労があるようです。

 

 

アラフィフが婚活をする理由

50代前後になって婚活を始める理由として「老後がひとりでは不安」を挙げる人が少なくありません。特に女性は「私ひとりの稼ぎでは年金も少ないし、経済的な自信がない」と語る人がいます。「パートナーを見つけて一緒に暮らせば、ひとりで暮らすよりも生活に余裕ができるから」と言うのです。

 

対して男性は「介護」を大きな理由にする人がいます。老いていく自分自身の介護のために若い女性と結婚したいと考える人もいます。さらには「自分の親の介護をお願いしたい」と希望する人もいます。そして稼ぎ手や介護者といった労働力を求めているように見える一方で、老後を共に過ごすパートナーが欲しいという気持ちも切実に持っているのです。

 

高齢者を紹介する相談所

『50歳母が婚活して結婚しました』(竹書房・刊)は、漫画家である 星島ジュンさんが、自身の母親の4年に及ぶ婚活騒動を描いたコミックエッセイです。母親であるめぐ子さんは50代のシングルマザー。終わっていない住宅ローンと低年収が不安で、老後に少しでも余裕をと婚活を始めました。再婚して共働きとなればかなり楽になれるし、寂しいこともありません。

 

しかし、結婚相談所に登録した彼女は、衝撃を受けます。いきなり70代の男性を紹介されたからです。彼女の希望は同年代なのですが、相談所はなかなかそうした男性に会わせてはくれません。筆者の周辺でも「おじいちゃんを紹介された!」と激怒する女性が何人もいます。なぜこのようなことが起きるのでしょう。

 

男性が求める女性像とは

答えは単純で、自分よりも若い女性を求める男性が多いからなのです。この漫画のめぐ子さんも当初から同年代の男性を希望していましたが、同世代の男性は「子どもが産める女性を探しています」などと冷酷なことを言って断ってくる人もいるほど。逆に、70代の男性からすれば50代のめぐ子さんはとても若いので交際を申し込まれるのです。

 

女性が特に希望を出さない限り、結婚相談所が年上の男性を紹介してくるのは、男性側のニーズに合わせてのことなのでしょう。「同年代の男性を紹介してください」と強く主張してやっと紹介してくれたという話を聞きます。この漫画にもそうしたシーンが出てきます。

 

何歳でも自分磨きを

めぐ子さんのすごいところは、婚活を始める前に数十万円もかけて美容整形までして、若く美しく見られるよう自分を整えたところです。その甲斐もあってか何人もの男性からデートのお誘いが来てモテていましたし、男性からも外見を褒められています。やはり何歳であっても自分磨きは大事なのです。

 

そして気になるアラフィフ女性の婚活デート模様ですが、本では食事やカラオケや映画と、実は若い男女と大して違わない光景が描かれていました。ただ、少し違うのは、別荘や畑を所有する男性もいて、若い人よりもゆったりと時間をとって過ごすところがある点です。結婚をすごく急いでいるわけではないからか、交際期間も若い人より長めの印象です。

 

今後も婚活は高齢化か

アラフィフ世代となると、自分達だけの意思で結婚するのはなかなか難しくなります。高齢になったとはいえ親もいれば、ひとり親の場合、子どもの賛同も得る必要があるのです。また、籍を入れるとなると財産分与の権利などで揉めることもあります。老後を共に過ごすパートナーとして同棲や事実婚という形を選択するのもいいのかもしれません。

 

じわじわと高齢化している婚活市場、いまや婚活アプリを60代や70代も登録している時代。連れ合いと死別して新たなパートナーを探している人もいます。今後はアラフォーやアラカン専門の結婚相談所や婚活パーティーがさらに増え、新たなカップルが大勢誕生しそうです。恋愛や結婚を楽しむことは、若さや活気にも繋がるのではないでしょうか。

 

【書籍紹介】

50歳母が婚活して結婚しました

著者:星島ジュン
発行:竹書房

娘が独り立ちした今、私が抱えるのは老後の不安、貧乏と孤独。そんな50歳母・めぐ子が選んだ第二の人生準備はまさかの「婚活」?
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