米国の実業家イーロン・マスク氏は、ツイッター買収計画を撤回し、訴訟にまでもつれ込んでいました。しかし10月5日、マスク氏はツイッターに、1株あたり54.20ドル(約7840円※)という当初の条件で買収することを再提案したと報じられています。

※1ドル=約144.6円で換算(2022年10月6日現在)

↑やっぱり買うことにしました

 

この件は、米証券取引委員会(SEC)への届け出から明らかになったもの。マスク氏の弁護団がツイッターに送った書簡が開示されたかっこうです。ツイッターの広報担当者も書簡を受け取ったことを認め、1株54.20ドルで買収取引を完了する意向だと述べています。

マスク氏とツイッターが2週間後に米デラウェア州の裁判所で審理を行う予定でしたが、今回の再提案はその前に発表されました。両者ともに合意しているため、数か月にわたった法廷闘争にもピリオドが打たれる見通しです。

 

以前マスク氏は買収を撤回した理由として、スパム/フェイクアカウントの割合を確認する件を巡ってツイッターが十分な情報提供に応じず契約に違反したためと主張していました。

 

が、この裁判を扱う判事はマスク氏側の証拠開示請求のほとんどを退けており、ツイッター側の情報提供は義務を満たしていたとの認識を示していました。マスク氏は不利な情勢を見越して、法廷闘争が長引いた末に買収を強いられることは好ましくなく、それより和解して取引を進めたほうが得策と見たのではないか、と推測されています。

 

しかし、マスク氏の弁護団が提出した資料によれば、買収には「負債による資金調達が進むこと」が条件の1つとのこと。米国の金利が上がっているなかで、マスク氏に資金を出す銀行にとって当初の条件では損失を抱えるかもとの指摘もあり、もしかすると「資金が調達できなかった」として買収から手を引くこともあり得るかもしれません。

 

Source:Bloomberg
via:Engadget