今回の「NEW VEHICLE REPORT」はアウディのピュアEV、e-tronシリーズの最新作となる「Q4 e-tron」をピックアップ!

※こちらは「GetNavi」 2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです

 

アウディらしさ満載の1台

アウディ Q4 e-tron

SPEC【Sライン】
●全長×全幅×全高:4590×1865×1615㎜●車両重量:2100㎏●パワーユニット:電気モーター●バッテリー総電力量:82kWh●最高出力:204PS●最大トルク:31.6㎏-m●一充電最大航続距離(WLTCモード):594㎞

滑らかで静粛な走りはまさにアウディならでは

アウディのピュアEV、e-tronシリーズの最新作となるQ4 e-tronの発売が開始された。モデル番号の通り、そのサイズ感はSUVのQ3とQ5の中間的ボリュームで、ボディ形状は他のQシリーズにならいクーペ風のスポーツバックも選択できる。日本仕様は、全グレードがシングルモーターの2WD。Q4 e-tronはリアにモーターを搭載するので、アウディでは珍しい純粋な後輪駆動車となる。搭載するリチウムイオンバッテリーの総電力量は82kWhで、一充電当たりの最大航続距離は594km(WLTCモード)。最新のピュアEVらしくロングドライブも可能としている。

 

204PSを発揮する電気モーターがもたらす動力性能は、過不足のないレベル。車重が2100kgに達するとあって驚くほど速いわけではないが、低速域での力強さやアクセル操作に対するリニアな反応はピュアEVならでは。いかにも精度の高そうな滑らかなライド感と静粛性の高さはアウディのキャラクターにも合っていて、特に日常走行域の居心地はすこぶる良い。居住性はリアシートまで十分なヘッドクリアランスとレッグスペースを確保し、すべての乗員が快適に過ごすことができる。e-tronシリーズのなかでは最も身近な価格設定であることを考慮すれば、エンジン搭載の従来型Qモデルを含めても狙い目の1台となりそうだ。

 

【POINT01】荷室の使い勝手はエンジンモデルと同等

通常時でも荷室容量は520Lを確保。バッテリーは床下に搭載されるので、荷室容量はエンジンモデル比でも遜色ない広さとなる。

 

【POINT02】クーペ風ボディも選択可能

エンジンモデルのQシリーズ同様、Q4でもクーペ風のスタイリングを纏ったグレード、スポーツバックが選択可能。日本仕様が2WDモデルのみの展開なのはシリーズ共通だ。

 

【POINT03】フロント部分にそれほどのスペースはナシ

ピュアEVではフロント部分も荷室のモデルが珍しくないが、Q4 e-tronにそうしたスペースはなし。純粋なメンテナンス用となる。

 

【POINT04】アウディらしさはピュアEVでも同様

オプションでARヘッドアップディスプレイも選択できるインテリアは、アウディらしい精緻さと随所にピュアEVらしさを感じさせる仕立て。室内空間はサイズ相応の広さを誇る。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

 

構成・文/小野泰治 撮影/宮越孝政