生後6か月で手足が弱ってしまい、身体を動かすことができなくなってしまった子犬。そんな子犬が再び元気に歩き回れるようになったのは、3Dプリントを使った最新技術のおかげでした。

↑3Dプリントのおかげで再び歩けるようになったアーサー(画像提供/New York Post/X)

 

英・チェシャー州で暮らすナタリーさんは、「アーサー」と名付けたコッカプーの子犬を飼っています。しかしアーサーは生後6か月のときに、突然悲鳴のような鳴き声をあげて床に倒れてしまいました。アーサーは激しく息を切らし、そのまま身体を動かすことができなくなってしまったのです。

 

ナタリーさんがすぐに地元の動物病院に連れていったところ、アーサーの脊椎の一部がつながっておらず、それによって手足の機能が失われてしまったことが判明。

 

アーサーの手術は4時間に及びました。獣医は脊椎を固定させるために、3Dプリントで作ったネジと外科手術で使われるセメントを埋め込みました。

 

アーサーは手術から3日後の退院時に尻尾を振っていたそう。その後もアーサーは腹部から頭まで装具を付けていた一方、ナタリーさんの24時間体制のケアが始まりました。そのかいもあってか、3か月が経つと、アーサーは少しずつ歩けるようになったというのです。

 

この手術を行った獣医は、手術を受ける前のアーサーの状態について「非常に深刻だった」と話しています。しかし3Dプリント技術の発展で、この複雑な手術の精度が向上し、今回のアーサーの手術の成功にもつながったようです。

 

【主な参考記事】

New York Post. Paralyzed puppy able to walk again thanks to 3D printed spine. June 12 2024