岐阜県美濃市大矢田の大矢田神社一帯のもみじ谷で、シャガの花が見頃を迎え、参拝者の目を楽しませている。

 多年草のシャガは中国原産で、黄色の模様と青色の斑点が特徴。同神社は江戸時代末期まで「禅定寺」と呼ばれる神仏習合の寺で、シャガはその建造物跡に多く群生している。

 同神社一帯に群生するヤマモミジは国天然記念物に指定され、新緑のモミジ約3千本も並ぶ。岐阜市からドライブで訪れた女性(69)は「白いシャガと青々としたモミジが美しく、境内を歩くのが楽しかった」と笑顔で話した。

 見頃は5月上旬まで続く見込みで、27日〜5月6日は社務所を開放し、モミジの青葉入り御朱印を期間限定で授与する。同神社の眞清辰也宮司(71)は「秋の紅葉とはまた異なる景色を見て楽しんでほしい」と話した。