岐阜県大野郡白川村と石川県白山市を結ぶ山岳観光道路「白山白川郷ホワイトロード」で、開通に向けた除雪作業が進んでいる。26日には、白山林道管理事務所が作業を公開。そびえ立つ山々を背に、除雪車が雪を吹き飛ばして白いアーチを描く光景が見られた。岐阜県側の開通は6月前半を予定している。

 白山国立公園内の標高500〜1450メートルを走る全長33・3キロの有料道路で、冬季は閉鎖されている。今年は暖冬だったが3月に雪が多かったため、現在の積雪量は例年より少なめながら、昨年よりは多いという。例年より10日ほど早い4月中旬から作業を始めた。

 26日の作業は、標高約1440メートル地点で行われた。約10メートルの雪が積もる場所で、ロータリー除雪車やブルドーザーなどの重機が出動し、力強い音を響かせながら順調に道を開いていった。

 倉浩二所長は「年始は石川県で震災があった。白川郷に来た際には石川県にも出向いてもらい、少しでも復興の役に立てればうれしい」と話した。