深夜、道に迷っている80代の女性を保護したとして岐阜北署は16日、岐阜市の自営業中嶋健人さん(39)と妻の春佳さん(43)に感謝状を贈った。

 2人は4月21日午前1時ごろ、帰宅途中に岐阜市八代で力なく歩いている女性を見かけ、声をかけた。女性は「一宮駅に向かう」などと話していたため、健人さんが同署を訪れて届け、春佳さんは警察官が到着するまで、上着を着せたり、話しかけたりしながら見守った。

 健人さんは「普段から周囲の人に声をかけている」と振り返り、春佳さんは「認知症の家族がいて、周囲に声をかけてもらって助けてもらったことがあるので目配りするようにしている」と話した。

 山内茂義署長は「深夜時間帯の出来事で、早く発見されなかったら命の危険もあった。ご夫婦は見過ごさず、機転を利かせて保護してもらいありがたい」と感謝した。