岐阜県高山市丹生川町の「乗鞍山麓五色ケ原の森」が20日、開山した。早速、入山者が自然散策を満喫した。

 五色ケ原の森は、北アルプス・乗鞍岳の北西山麓に広がる約3000ヘクタールの森林地帯で、21年目のシーズンを迎えた。森の案内人(ガイド)同伴で有料公開されており、20日は6コースのうち5コースがオープンした。

 五色ケ原案内センター前で開山祭があり、関係者が神事などで今シーズンの無事を祈願。森を管理する五色ケ原の森案内人の会の塚本勝代表(73)は「自然の豊かさを案内するだけでなく、地元の人たちの森との関わり方や歴史、文化を含めて案内できるようにしたい」と話した。

 入山者は新緑あふれる登山道を散策し、岩壁から伏流水が噴き出す落差約40メートルの布引滝や多彩な動植物を堪能した。今シーズンの入山は10月31日までを予定している。