陸上自衛隊第10師団(名古屋市)は22日、昨年6月に隊員3人が自動小銃で撃たれ死傷した事件があった岐阜市日野南の日野基本射撃場での訓練を再開した。第10師団によると、午前8時ごろから隊員約50人が射撃訓練を始めた。現場では午前9時25分ごろから、「バン、バン」という発射音が施設内から散発的に聞こえてきた。
 事件は昨年6月14日に発生し、元自衛官候補生の男(19)=強盗殺人と強盗殺人未遂の罪で起訴=が訓練中に自動小銃を発射し、隊員3人が死傷。陸自は訓練を中断し、昨年11月6日に再開したが、隊員が施設に出入りする車両内で外部に向けて中指を立てるなどの不適切な行為をし、翌日から再び中止していた。