岐阜県美濃市極楽寺で用水路に落ちた小学生の男児(6)を救助したとして、関署は、いずれも同市の会社員奥村嘉麿さん(77)と無職高山美津子さん(71)に署長感謝状を贈った。

 先月8日、高山さんは家にいたところ近くの用水路から「落ちた」という子どもの叫び声を聞いた。下流を捜すと、水中でつるにつかまる男児を発見。「しっかりつかまっとらなあかんよ」と励ましつつ、助けが来るまで見守った。

 奥村さんは「用水路に弟が落ちた」との男児の姉(8)らから助けを求められ、高山さんの案内で現場に駆けつけ水深1・3メートルの用水路に飛び込んで、男児を抱きかかえて引き上げた。

 同署管内では昨年11件の水難事故が発生し、7人が亡くなっている。