Ginaがスタートした2011年から12年間、変わらず提案してきたカッコイイ女性像。それを体現し続けてくれたモデルたちは、時代の変化を受けながらも、自分のスタイルを貫く芯の強さがあります。彼女たちが揃って口にしたのは「自分の好きなこと、やりたいことに真っすぐに。そしてそれを精一杯楽しむこと」。今回はGina創刊号から皆勤賞のミューズ的存在・大屋夏南さんをピックアップ!

自分の“好き”に正直に私らしい道を突き進む

味のあることは何でも“やってみること”から始まる

──夏南ちゃんはモデルという仕事以外にもSNSやYouTube、コラム執筆など……いろいろな分野に、いち早く取り組んできていますが、何か意識していることはありますか?

「自分としてはそこまで計画的に考えているわけではないんですが、モデルのお仕事がすべてとは思っていなくて、表現方法のひとつとして捉えている部分はあると思います。モデルだけでは表現できないものってあって、例えば自分が考えていることや、もっと内側の部分を伝えたいと思ったら何で表現するのが良いんだろうと思ったときに、それがものを書くことだったり、YouTubeで動画を撮ることだったんだと思います」

──特に執筆のお仕事は他のモデルさんにはあまりない分野ですよね?
「自分の中でも書くお仕事は大事にしている表現方法のひとつです。一番最初はブログかな。当時はみんな今日の私服とか、食べたものとかを紹介するっていうのが普通だったんだけど、私はもっと自分の考えていることとかを書いたりしていて。続けていく中でコメントをもらったり、街で声をかけてもらったりして、それが読者の方にちゃんと伝わっている感じがすごくうれしかったんです。見た目だけじゃないところでファンの方がついてくれたというか。モデルだけじゃ表現できない部分を、書くということで違う表現ができた気がして、開放されたというか、救われたというか。モデルのお仕事も好きだし、それももちろん私なんだけど、でも文章を書くというのは改めて『これが私です』っていうのをより正確に、誤解がないように伝えられるという点でも大切にしている、自分の新たな軸でもあります」

──昔から書くのは好きだったんですか?
「好きです! 子供の頃から本を読むのも、国語の授業も好きでした。数学だと答えが1個しかないけれど、国語だと人によってそれが変わるのが面白いなと思って。こんな風に伝わったらいいなと思って書いたものが、読む人によっては違う形で変化することがあって、そんな一面も楽しんでいます」

──新しいことにどんどんチャレンジしていますよね!
「私のまわりにはありがたいことに面白い人がたくさんいて、いろんなことを教えてくれるし、自分もいろんなことに興味を持っているので『あ、それなんか面白そう!』って軽い感じでやってみようかなと始めることが多いです」

──違う分野に飛び込む怖さはありますか?
「ないですね〜あんまり深く考えていないのかも(笑)。失敗したらやり直せばいいし、何とかなる、くらいの気軽な感じです。きっと大丈夫って!」

──今後、新たにやってみたいことはありますか?
「前からやりたいと思っていたポッドキャストをついに始めようと思い、この間マイクを買いました。今構想中です!」

Vol.2へ続く――

Photo_Takashi Yoshida Styling_Miki Sayama〈LOVABLE〉 Hair_Keiko Tada〈mod’s hair〉 Make-up_Aiko Ono Model_Kana Oya Edit&Text_Kaori Kurita〈Gina〉 ReEdit_Ayaka Ono〈Gina〉