パナソニックLUMIX Sハンズオン! ちと重いけどほぼ全部盛り

パナソニックLUMIX Sハンズオン! ちと重いけどほぼ全部盛り

Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

まずニコンZ7、次にキヤノンのEOS-Rと来て、今パナソニックがフルフレームミラーレス市場に「LUMIX S」シリーズを引っさげて入ってきました。

パナソニックはすでにLUMIX GH5Sみたいなミラーレス機を出しているので、フルサイズ・ミラーレスに至る道のりはニコンやキヤノンとはちょっと違います。今回2420万画素、2500ドル(約27万円)のLUMIX S1(以下S1)と、4730万画素、3700ドル(約40万円)のLUMIX S1R(以下S1R)が発表されて、どちらもプロ向けのパワフルなカメラですが、そこには誰もが使いたくなるような機能が満載されています。

1kg超えのボディはちょい重いけどボタンが充実

S1でもS1Rでも、その重量感・サイズ感は普通のミラーレス・カメラに比べてがっちりしてます。じっさい、僕自身も他の人たちも、最初にこのカメラを手に持つ瞬間つい声に出して「よいしょ」と言ってしまう感じでした。でも2.25ポンド(約1.02kg)の重量にいったん慣れると、マグネシウム合金・100%シーリングの防塵防滴ボディに注意深く配置されたボタンたちの素晴らしさが感じられるようになります。

Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

LUMIX Sはプロ向けなので、S1もS1Rも最低気温マイナス10度(摂氏)で動作できるだけでなく、主要な設定ほぼ全部にそれぞれ専用ボタンがあります。さらにそのボタンの形状が全部違うか、違わなくても何かしら印があるので、今何を押しているのかが指の感触だけでわかるようになっています。カスタマイズできるボタンや設定もたくさんありますが、デフォルトでもすでにあらゆる機能が指先ひとつで使えるようになっています。新しいコントロールスティックもより速く感じられ、しかも古めのカメラにありがちな4方向じゃなく、8方向に動かせます。

内部のメニューではUIが刷新され、バッテリーのパーセンテージ表示などのデータが追加になり、バッテリーの劣化度合いも別途確認できるようになりました。写真と動画の設定をそれぞれ別々に保存できるようになったので、切り替えるたびにカラープロファイルを変えたりする必要もなくなりました。

SDとXQD、カードスロットはふたつ。Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

モードダイヤルの赤いリングは、パナソニックの新ハイエンドカメラの印。 Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

フルフレームカメラにあるべきスタンダードなポートは全部あり、USB-Cでの充電もできます。 Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

ISOボタンに小さな突起があることで、左右にあるホワイトバランスボタン、露出調節ボタンも識別できます。 Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

バッテリーは3050 mAh、かなりの大容量です。 Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

EVFやセンサーも強い

背面ディスプレイもさることながら、有機ELのEVFはさらに素晴らしいです。 Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

LUMIX Sカメラの目玉のひとつは有機ELの570万画素EVF、名付けて「リアルビューファインダー」です。短時間触っただけですが、今世に出ているEVFの中でもベストだと思われ、ニコンとかキヤノンの最新ミラーレスカメラと比べてもよりシャープで精細に感じられました。あとはGシリーズと同じ、3.2インチの3軸チルトタッチスクリーンもあります。ただ自撮り派にとっては残念なことに、このスクリーンは完全に前向きにはなりません。

でもS1とS1Rの一番すごいところは、新しいセンサー群です。本体とレンズ両方を組み合わせた最大6段の手ぶれ補正と、より正確なジャイロセンサーに、画像処理プロセッサーVenus Engineも進化して、S1・S1Rはこれまでのパナソニックのカメラとはまったく違うレベルに到達できそうです。

もうひとつ、カメラシステムをいちから設計したことのメリットは、内部のコンポーネント同士の制御速度が向上したことです。従来のマイクロフォーサーズカメラでは、レンズ・センサー間の制御速度は240FPSでしたが、S1/S1Rではこれが480FPSになっています。それによってオートフォーカス速度が0.08秒と、GH5とは比べものにならないくらいの瞬速になっています。また被写体トラッキングの進化によって、S1/S1Rでは人の瞳や動物を捉え続けるのもより簡単になっています。

ニコンやキヤノンと違い、S1・S1Rのカードスロットはデュアルで、従来のSDカードとハイパフォーマンスなXQDカードの両方が使えるようになっています。CFexpressフォーマットも、プロトコルが確定したら対応するとパナソニックは言っています。RAWバッファはS1Rでは40枚、解像度の低いS1では90枚保持できます。

バッテリーは3050mAhと、Gシリーズの1860mAhと比べて65%増量されました。ただこのバッテリーはいろんなカメラに使われているので、CIPA規格ではカメラによって360〜380枚とされています。パナソニックは、この規格の枚数以上に撮れても驚かないでくださいね、とやたら強調していました。

いろんな機能が全部盛り

LUMIX Sラインに載せられた機能はいろいろあり、多すぎて(ニッチすぎるのもあって)ここに全部は書ききれませんが、最重要と思われるものを記しておきます。まずハイレゾモードでは、8枚連続撮影し、それを解像度4倍の1枚の画像に合成してくれます。つまりS1では9600万画素、S1Rでは1億8700万画素となります。

あとはフリッカー検知を使うと、LED照明のちらつきで発生してしまうしましま写真を防げます。それからフル4K・60FPSの動画撮影、2:1から超ワイドな65:24までの選べるアスペクト比、写真や動画撮影時のフラットなカラープロファイル、カメラのぶれをリアルタイムでオーバーレイ表示する「I.S.ステータススコープ」機能などなど...があります。ハイライト重点測光モードや、いろいろな光の条件下で肌のトーンをより自然に撮るための新しいホワイトバランスモード2種もあります。

ただ、完ぺきじゃないところもあります。連続撮影が9FPS(さらに連続AF時は6FPS)というのは、ハイエンドカメラにしてはパッとしません。さらにもっとおかしいのは、なぜかNikon Z6と違い、2400万画素のS1は動画撮影時にAPS-Cにクロップダウンしてしまうんです(ちなみにS1Rは、センサーをフルに使います)。でも暗所での感度が少しだけ良いのと、V-logとかHEVC撮影(これはS1Rにはないんですが)といった機能によって、S1は動画撮影に適したカメラに仕上がっているとパナソニックは言ってます。一方S1Rは、最高の写真・動画撮影を可能にする妥協なしのカメラ、とされています。

新しいレンズはいまのところ3本

Lマウントレンズ3本。これからもっと増えていきます。Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

ハイエンドなカメラにはハイエンドなレンズが必要ということで、LUMIX Sに合わせて新しいLマウントレンズが3種類発表されました。

1300ドル(約14万円)のf/4 24−105mmズームレンズ、1700ドル(約19万円)のf/4 70-200mmズームレンズ、そしてリファレンスとされる2300ドル(約25万円)のf/1.4 50mmレンズです。今はこの3つだけですが、パナソニックは今後のロードマップも発表しました。それによると、「Lマウント・アライアンス」にはシグマとライカも加わっていて、これからS1・S1Rで使えるレンズはもっと増えていきます。

残念ながらS1・S1Rでのサンプル写真は撮れなかったんですが、触った感じではソニーの一番高額なミラーレスカメラよりもしっかりしているという印象でした。ニコンやキヤノンがフルフレームミラーレスカメラを発表したとき、彼らはそこに「プロフェッショナル向け」というタグを付けるのを避けていました。多分それによって既存のものと比較されることを恐れたのでしょうが、パナソニックにはそんなためらいが感じられません。

新しい大きなセンサー、アップグレードされた画像プロセッサ、このカテゴリではもっとも堅牢で素晴らしく設計されたボディ。これらによって、S1、そしてS1Rはなおさら、フルサイズ・ミラーレス市場で大きな存在感を示すことになりそうです。

Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)


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