Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US

普通の写真もプリントできるけど、鮮やかな色味は特にチェキ映え。

富士フイルムのスマホプリンタinstax mini LinkがNintendo Switchと連携し、Nintendo Switchのスクリーンショットを簡単にチェキ化できるようになりました。機能的にいうと専用アプリ「instax mini Link for Nintendo Switch」がリリースされて、アプリ経由でスクショを簡単にプリントできるってことです。一応アプリなしでもNintendo Switchの画像はスマホに取り込めるんですが、どのへんが違うんでしょうか? スクショがチェキになるってどんな感じでしょうか? 米GizmodoのAndrew Liszewski記者がしばしプリントしまくってレビューしてます。

NINTENDO64のポケモンスナップで一番ワクワクしたのは、カセットをビデオ店Blockbuster(訳注:日本だとローソンなど)に持っていって、気に入った写真をシールにできることでした。富士フイルムは今回、そのシール化機能をNINTENDO SwitchのNewポケモンスナップで再現したんです。でも、今回はプリントするためにお店に行く必要はなくて、スマホプリンタinstax mini Linkを使います。このプリンタのおかげで、僕はポケモン撮影スキル向上を誓ったんですが、それはどっちかっていうと高いフィルム代を節約するためっていう不純な動機ではあります。

富士フイルムのinstax Mini Link自体は新製品じゃなく、発売は2020年で、インスタントカメラ好きはすぐに食いつきました。Zinkみたいな感熱紙を使ったスマホプリンタも今はありますが、instax Mini Linkはチェキと同じインスタントフィルムを使ってるので、画質とか色の鮮やかさが全然違います。Newポケモンスナップのリリースに合わせて、専用アプリのinstax mini Link for Nintendo Switchもできたので、Nintendo Switchからプリントする手順も簡単です。さらにピカチュウのシリコンカバーが付属するタイプも登場しました。カバーがピカチュウだからって機能的には何も変わりませんが、ファンにとっては気分が上がりますよね。

富士フイルム instax mini Link SPECIAL EDITION

Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US

これは何?:ポラロイドみたいなインスタントフィルムを使うスマホプリンター。Nintendo SwitchのNewポケモンスナップからインポートしたポケモン画像含め、スマホのカメラロールからあらゆる画像がプリント可能。

価格:本体のみが100ドル(国内価格 税込1万4850円)、ピカチュウのシリコンケース付きで120ドル(同1万6800円)。

好きなところ:スマホとの接続がワイヤレスで簡単、インスタントフィルムが徐々に現像されていくワクワク感は不滅。

好きじゃないところ:フィルムが1枚78円するので、プリントし損ねてフィルムがムダになったりするとつらい。

設定は拍子抜けするくらい簡単

一般にプリンタといえば設定に手間取りがちですが、instax Mini Linkの良いところは、少なくともハードウェア的には設定から稼働までが簡単なことです。小さなフラップの下にmicroUSB充電ポート(この点USB-Cじゃないのか、ってのはアレですが)があり、電源ボタンがグリーンになったらフィルムを入れてプリントできます。

設定は充電してフィルムを入れてフタを閉めるだけ。 Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US

instax Mini Link背面のフタをスライドするスイッチで開き、そこにフィルムカートリッジを入れます。カートリッジとプリンタそれぞれの黄色いラインがそろっていれば正しくセットできているサインなので、フタを閉めます。すると本体がしばし動作して、フィルムの露光防止の黒いシートを吐き出します。

プリンタにあるボタンはひとつだけで、細かい操作の大半はモバイルアプリでします。ボタンのライトでステータスや充電状態を表示する役割も兼ねてます。 Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US

その後電源ボタンを押して立ち上げるんですが、ピカチュウケースの場合、ボタンは胸の部分にあります。このボタンは、最後にプリントした画像を再プリントするときのショートカットとしても使えますが、同じ操作は専用アプリでも簡単にできます。

プリント操作は少しだけ手間が増える

もうちょっと複雑になってくるのは、少なくとも操作手順の数という意味では、ポケモン画像をスイッチからスマホのアプリに移動するところです。でも、これもそんなに時間はかからないはずです。

専用アプリでも基本的な画像編集はできますが、細かくいじりたい場合、他に無数にある画像編集アプリを使えばOKです。(Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US)

Nintendo Switchからスマホに画像を送るのは元々そんなに手間じゃないんですが、専用アプリがあることで一気に楽になります。(Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US)

Nintendo Switch自体、スマホに画像を転送しやすくできてるんですが、それでもiPhone同士でAirdropするときほどシンプルじゃありません。Nintendo Switch上で画像を選ぶとQRコードが生成され、それをスマホやタブレットのカメラでスキャンすると端末同士がWiFiでつながって、カメラロールにダウンロードできるようになるという流れです。ちょっと手間ですが、だいたいは問題なくできます。

instax Mini Link for Nintendo Switchアプリを使うと、Nintendo SwitchのQRコードをスキャンするショートカットが表示され、画像のインポートからプリントしたり、簡単な修整したりまでが簡単にできます。修整内容はクロップやリフレーム、明るさ・コントラスト・彩度調節、フィルター適用(選択肢はちょっとだけ)、ポケモンスナップデザインのフレームやオーバーレイの追加、といった基本的なものが網羅されてます。こういうフレームとか使うと画像がほぼゲームの広告みたいになりますが、専用アプリにはNintendo Switchのスクショだけじゃなくどんな写真でもインポートできるので、お子さんの写真をピカチュウのフレームに入れて上げたりすると喜ばれそうです。

専用アプリでは、複数画像をカスタムレイアウトに入れてコラージュもできますが、instax Miniフィルムの印刷範囲は2×3.4インチ(46×62 mm)しかないので、あんまり詰め込むのもどうかなと思います。

インクジェットとは全然違う画質

最近の家庭用インクジェットプリンタで高級な光沢紙にプリントするとあまりの高画質にびっくりするんですが、instax Mini Linkはそっち方向じゃありません。画質はレトロで、コントラストは強調され、色の彩度は落ち、ディテールは柔らかくなります。でも、感熱紙を使った他のミニプリンタと比べると、instax Mini Linkの画質は明らかに優れてます。

Newポケモンスナップで撮れる明るく色鮮やかな画像は、instax Mini Linkですごくきれいにプリントできます。 Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US

新ポケモンスナップで撮れる画像は、ゲームの世界全体がすごく鮮やかなので、instax Miniフィルムにプリントするとかなりキレイに仕上がります。Nintendo Switchの絵はわりと解像度が低いので、細かく見るとギザギザが出てるんですが、instax Mini Linkならそのへんもうまくぼやけます。instax Mini Linkの良さが光る用途がひとつあるとすれば、ポケモン画像のプリントと言ってもいいくらいです。

リアルな写真ではインスタントフィルムの画質の限界がもっと明らかになり、ディテールはぼやけ、コントラストが高く、彩度は下がります。 Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US

インスタントフィルムの「欠点」が目立つのは普通の写真をプリントするときで、それは高解像度の最新スマホで撮った写真でも変わりません。ディテールはかなり失われ、色の彩度やシャープさは落ちます。でもこの「欠点」はむしろ「味」と言ったほうが良くて、これこそみんながインスタントフィルムに求めるものですよね。それに、プリンタが真っ白な紙を吐き出したと思ったら、それがだんだんとカラー写真になっていく、その過程はいつだってマジカルです。デジタル写真しか知らない小さな子も歓喜するはずです。

お金のかかる趣味ってことで

デジカメがフィルムカメラ市場を侵食していった理由のひとつはコストです。デジタル画像は、パソコンやスマホがあれば何万枚撮っても無料で見たり、他の人に簡単に共有したりできます。なのでinstax Mini Linkでも、そこが最大のネックです。インスタントフィルムの値段は、買うお店とか買うときの枚数(まとめ買いだと安い)によりますが、10枚パック2箱セットがだいたい15ドル(国内価格 1,562円)、1枚換算で75セント(同78円)です。

インスタントフィルムはどんなにまとめ買いしても、他の方法より割高です。(Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US)

このプリンタ、子どもに使わせたら10枚くらいすぐプリントしちゃうこと必至で、使うほどにコストがかさんでいきます。それに対し白黒感熱紙のインスタントカメラなら、プリント1枚ごとに1円くらいで済みます。クオリティはinstax Miniには全然かないませんが、画像をプリントする新鮮さは楽しめます。

僕自身はデジカメが登場してからすぐ使い始めて、以来後悔することもありませんでしたが、こんな自分でもまだフィルムにお金を使っちゃうくらいなので、やっぱりインスタントカメラの魅力はすごいです。今回1週間弱使っただけで、僕のオフィスの掲示板はポケモン写真でいっぱいになったし、Newポケモンスナップをプレイするときも、博士に評価されることよりプリント映えするキャラをつい意識してしまいます。

キッズにオススメかどうかは微妙ですが、インスタントフィルム好きな人には、専用アプリを介してどんなデバイスの画像もプリントできるメリットがあります。 Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US

instax Mini Linkはポケモンでブランディングしてはいるものの、子どもに使わせたらフィルムがあるだけ撮りまくっちゃいそうなので、キッズ用にオススメするにはためらいを感じます。でも、インスタント写真が好きな人向けには、インスタントカメラにはない大きなメリットがあります。それはスマホやタブレットにつながれるので、それを介してデジタル一眼レフでもNintendo Switch以外のゲーム機でも、ほぼどんなデバイスで撮った写真でもプリントできるってことです。それにインクジェットプリンタみたいに、頻繁な紙詰まりとか設定間違いとかインク切れとか、次から次へとイライラさせられる必要もないですしね。