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2023年1月28日の記事を編集して再掲載しています。

それっていったいどこ? 教えて、先生!

新しい研究は、核爆発でも生存可能性を上げる行動を示してくれています。爆発時に屋内かつ、爆心地から十分遠くに離れていても、爆風によって、命を奪われたり、重傷を負う可能性があることが研究によって明らかになりました。それならどこに隠れたらいいのか。調査結果は最悪のシナリオが発生した場合の建物内で避難するのに最適な場所を示してくれています。

半径0.8kmにいると蒸発する核爆発を考えた

この研究は、キプロスのニコシア大学の科学者によるもので、典型的な都市で750キロトンの弾頭が爆発した場合を想定したモデルを作成しました。想定したモデルによれば、核の爆心地中心から半マイル(約0.8km)強に及ぶ範囲にいる人々を蒸発させる可能性を示唆しました。

建物の中で壁に叩きつけられる可能性

さらに研究者らは、爆発は10秒以内に地上レベルで半径約3マイル(約4.8km)の衝撃波バブルを作り出すことを発見しました。この衝撃波は、屋外にいる人々の命を奪い、さらに薄い建物を倒壊させるパワーを持っています。コンクリート補強された建物はほとんど無傷のまま残りますが、その中の全員が生き残るとは限りません。

研究著者のディミトリス・ドリカキスは「私たちの研究以前には、衝撃波に耐えるコンクリート補強された建物内部の人々への危険性は不明だった」とアメリカ物理学研究所の声明で述べました。「私たちの研究は、高い対気速度(飛行物の空気・気流に対する速度)は依然としてかなり危険であり、重傷や死亡につながる可能性があることを示しています」。チームの調査結果は、物理学の流体学誌に掲載されています。

たとえば、建物内の狭いスペースは実際に対気速度を増幅する可能性がありますが、進行中の波により、これらの風が壁から跳ね返ったり、角を曲がったりする可能性があります。場所とタイミングによっては、屋内の人々はまだ地面から持ち上げられ、ぬいぐるみのように壁に叩きつけられる可能性があります。

放射線の影響もある

そしてもちろん、結果として放射線の放射性降下物と周囲の構造的損傷は残ります。たとえあなたが比較的無傷で最初の混乱を生き延びたとしても、核兵器が使用された後の生活はピクニックどころではありません。

「コンクリート補強された建物の中に隠れる」は生存確率を上げる

このモデルは、衝撃波が窓に入ってから10秒以内の建物内の最大空気速度を示しています。 Image: I. Kokkinakis and D. Drikakis, University of Nicosia, Cyprus

これらの調査結果は悲惨な内容ですが、核が使用された場合、素早くコンクリート補強された建物に隠れることができれば、他の場所よりも生存可能性を上げることができます。

窓・ドア・廊下は危ない

逆に最悪の隠れ場所は、窓、ドア、廊下です。これらの場所は衝撃波の空気が最も伝わる場所のため、真っ先に避難するべきです。万一爆発に面した正面の部屋でも、壁側の角であれば安全です。

最後に疑問に思っている人へ補足です。 研究チームは、インディージョーンズのように冷蔵庫に隠れて核爆発を生き延びようとした場合に何が起こるかについては調べていませんでした。

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