Photo: 鈴木千佳

「そういえば着けっぱなしだった」となるほどに、自然な装着感。

今ではすっかり一般的となったワイヤレスイヤホン。僕もいくつか持っていて、音質系、通勤系、ながら聞き系のように、シーンによって使い分けています。

ですが、便利なワイヤレスイヤホンにも弱点があるもので。それは、ふとした拍子に外れてしまうこと。

もちろんめったなことでは外れませんが、頭を大きく動かしたり、アウターを脱いだときに引っかかったりと、日常の中でも「落ちそうだった」な場面はあるのですよ。

どこかに、心地よく着けられて簡単には外れないイヤホンはないものだろうか…そんな願いを抱いたならこれを試してみてください。Shokz(ショックス)のワイヤレスイヤホン「OpenFit Air(オープンフィットエアー)」です。

風のように軽いかけ心地のイヤホン

「OpenFit Air」は、耳にかけて使うタイプのワイヤレスイヤホン。耳をふさがないオープンイヤーなデザインになっていて、音楽を聞きつつ外の音も同時に聞くことができます。いわゆる、ながら聞きってヤツです。

実際に装着してみるとこんなデザイン。一見すると耳をふさいでるように見えるけれど…

耳の穴にイヤホンが入ってない、これがながら聞きスタイル。例えるなら耳のすぐそばにスピーカーを置いているような感じです。

引っ掛ける構造になっている「OpenFit Air」なら、耳の穴に入れる一般的なイヤホンよりも外れにくいようには思えますね。でも、実際のところどれくらい外れにくいんでしょう?

これはもう、あらゆる激しい動きを試してみるっきゃない。

ここまで激しく動いても外れない

というわけで「OpenFit Air」がどれくらい外れにくいのか、イヤホン外れあるあるなシーンを再現して実験してみました。試してくれたのはギズモードのカイル編集部員。

まず、よくあるのが、頭からかぶるタイプの服を脱ぐときにポロっといくやつ。イヤホンの出っ張ってる部分が服に引っかかりがちなんですよねぇ…。

果たして、「OpenFit Air」ならポロっといかずにいてくれるのか。イヤホンを着けたまま頭からアウターを脱いでみます…

は、外れていない!

「服が耳に当たりはしたものの、引っかかる感覚はない」とのこと。これなら音楽を聞きながらの着替えもOKですね。

お次は運動系。ヨガやピラティスのような体を傾ける動きをすると、イヤホンがずり落ちてくるときがあります。それを直そうとあたふたしちゃって、なかなか運動に集中できないことも。

しかし、「OpenFit Air」のフィット感ならこれくらいの運動はお手の物。いろんなポーズや動きを試してみましたが、落ちてくることはありませんでした。

「遅刻遅刻〜!」ということで、今度は外で全力疾走。

さっきよりもかなり激しい動きで揺さぶられたものの、なんとこれでもズレません。ジョギングやジムでのランニングにもピッタリですね。

しかし、ここまで激しく動いてもズレないとは…。こうなったらもう最終手段、並のイヤホンは吹き飛んでしまうであろう、あの技を仕掛けるしかない。

GIF: ギズモード編集部

ヘビメタを聞きながらの、ヘッドバンギング! 頭がクラクラするほど激しく動いてもらいましたが、見ての通り「OpenFit Air」は吸い付くように耳に固定されています。もう次はモッシュやサークルピットを試すしか…え、さすがにそこまでしなくてもいい?

どうしてこんなに外れにくいの?

数々のハードな実験を終えた結果、日常的な動きはもちろん、ヘドバンのような非日常な動きであっても「OpenFit Air」が外れることはないのが分かりました。

フィット感の秘密は耳にかかる「Airイヤーフック」と呼ばれる部分にアリ。ここには柔軟なニッケルチタン形状記憶合金が入っていて、ソフトなシリコンでカバーされています。

Image: Shokz

人間工学に基づいた絶妙な角度になっていて、耳に優しく引っ掛かってくれる仕組み。さらにフックの先端は肉抜き穴が空いており、重量バランスもコントロールされています。

また、フックを断面から見ると厚みが変化しているのが分かりますね。先端は厚く、上にいくほど薄くなっているおかげで、耳に引っ掛けても圧迫感が抑えられているんですよ。耳に引っ掛けるイヤホンは耳部分への圧迫が弱点とされていますが、これはスマートな解決方法です。見た目も細くなってスッキリ見えますね。

上にくる部分が薄くなっているおかげでメガネへの干渉も少ない。メガネユーザーにとっても朗報です。

考え抜かれた「外れにくさ」

「落ちるかもしれない」というリスクは、ワイヤレスイヤホンが持つ弱点でもあります。そのリスクを極限まで抑えた「OpenFit Air」には、ワンランク上の快適さがありました。

収納するときイヤホンは左右どちらを先に入れてもOKです

カラーはホワイト、ブラック、ピンクの3色展開。バッテリーはイヤホン単体で6時間、ケース充電込みで28時間の連続再生が可能です。「Shokz App」と連携させれば自分好みの音質やボタンのカスタムもOK。IP54の防水性能で汗の心配も御無用です。

音質についても低音の迫力や臨場感などは文句なしで、音量も十分。日常から運動シーンまで、幅広い場面をカバーしてくれますよ。

水陸両用イヤホンも気になります

Image: Shokz

個人的に「OpenFit Air」と同じくらい気になっているのが、こちらもShokzから新発売された骨伝導ワイヤレスイヤホン「OpenSwim Pro」。水深2mの深さまで潜ることができて、電波の届かない水の中では本体のストレージに保存した音楽を聞き、陸に上がったらスマホからBluetoothで音楽が聞けるという水陸両用。首掛けもできるので、サっと着け外しできるのも利便性高し。水泳や水遊びの相棒になってくれますよ。

Photo: 鈴木千佳
Source: Shokz