長年ローマで活躍し、現在はボカ・ジュニオルスに所属していたMFダニエレ・デ・ロッシが、現役引退を発表した。

地元出身で下部組織からローマ一筋を貫き、2001年のトップチームデビューから18シーズンにわたりプレーしたデ・ロッシ。愛されたキャプテンは、昨シーズンいっぱいでイタリアの地を離れ、アルゼンチンの強豪ボカ・ジュニオルスと1年間の契約を結んでいた。しかし6日、家族と過ごすためにキャリアに幕を閉じることを会見で発表した。

「健康にかかわる問題はない。でも、娘と一緒にいる必要がある。家族は僕がいないことを寂しがっていて、僕も家族がいなくて寂しい。ここでは喜びとともに働くことができていたし、クラブも留まるよう僕を説得してくれた。でも、もう決まったことだ」

「彼らは僕に手を差し伸べてくれたけど、僕には必要ない。僕には家に帰ることが必要だ。クラブにさようならと言うだけではなく、僕の人生であるフットボールにさようならを言う。この決断は、短時間で決めたものじゃない。時間を掛けて下した決断だ」

昨年7月にボカ・ジュニオルスと契約を結んだデ・ロッシだが、ハムストリングスのケガなど負傷に悩まされて公式戦5試合(1ゴール)に出場したのみと、期待されていただけの活躍はできなかった。それでも、アルゼンチンに来たことに後悔はないようだ。

「僕はボカのファンやラ・ボンボネーラをいつまでも心に留めている。これからもボカの一員だ。運命がもう一度僕たちをつなげてくれるだろう。これからもボカの試合を見続ける。ここで出会った人たちはマジカルで、この経験を忘れることはない」

ローマで公式戦616試合に出場したデ・ロッシは、2006-07シーズンからのコッパ・イタリア連覇に貢献。ローマ生まれローマ育ちであり、ピッチで見せる熱いプレーからサポーターに愛され、フランチェスコ・トッティと並んでクラブの象徴であり続けた。また、イタリア代表としては14年間にわたり117キャップ21ゴールを記録。2006年のドイツ・ワールドカップ制覇を経験した。

一時代を築いた男が、また1人スパイクを脱ぐ決断を下している。