現地時間15日、EURO(ユーロ)2020はグループFの第1節が行われ、アリアンツ・アレーナ(ドイツ)でフランスとドイツが対戦した。

前回大会王者ポルトガル、W杯王者フランスにドイツも加わった“死の組”で、初戦から大一番を迎えることとなったフランスとドイツ。フランスは代表復帰したベンゼマがムバッペ、グリーズマンと前線を形成し、カンテ、ポグバ、ラビオが中盤を組む強力な布陣。一方、ゴレツカとホフマンが負傷で間に合わなかったドイツは、代表復帰したフンメルスとミュラーが揃って先発し、キミッヒとゴセンスがウイングバックを務める3バックで臨んだ。

立ち上がりからボールを保持したのはドイツ。フランスがそこまで前からプレスに来ないこともあり、後方でボールを回しながら攻めどころを窺う。ボールを握られたフランスだが慌てる様子はなく、奪った後に素早く前線までボールを運ぶ。

最初のチャンスはそのフランス。17分、ペナルティーエリア左でボールを受けたムバッペがカットインして右足でシュート。これは枠を捉えたが、GKノイアーが横っ飛びではじいてCKへと逃れた。

迎えた21分、右サイドのスローインからつなぎ、ベンゼマの落としを受けたポグバがアウトサイドでエリア内左にふわりとした浮き球を送ると、ここに走り込んだリュカ・エルナンデスがダイレクトで折り返す。ゴール前で待ち構えていたムバッペの間に入ったフンメルスがクリアしきれず、オウンゴールでフランスが先制する。

先制を許したドイツは38分、ペナルティーエリア左で仕掛けたゴセンスの折り返しがDFに当たり、ニアサイドのニャブリがオーバーヘッドで繋ぐと、中央に走り込んできたギュンドアンがボレーで捉える。しかし、これはゴール右へと外してしまう。

前半、60%近いボールポゼッション率でシュート数もフランスの2本に対して6本と上回ったドイツだが、枠内シュートは0本。決定機と呼べるチャンスは少なかったが、メンバーの交代なく後半を迎えた。

後半も先にチャンスを迎えたのはフランス。ムバッペのスルーパスにラビオが抜け出し、ゴール前にはグリーズマンも待ち構えていたが、ラビオは数ある選択肢からシュートを選択。GKノイアーも反応し切れていなかったが、これは左のポストを叩いて外れる。

ドイツも54分に決定機。ゴセンスの左クロスをファーサイドのニャブリが右足で合わせる。マークが外れてフリーだったが、これはゴール上へとわずかに外れる。57分にはキミッヒのスルーパスに呼応したニャブリがエリア内右でボールを受けるが、ここはGKロリスが飛び出してブロックする。

67分、エリア内左でボールを受けたムバッペが、鋭いフェイントの繰り返しから右足で巻いたシュートを放つ。これがゴール右へと吸い込まれネットを揺らすが、オフサイドによりノーゴールとなった。

肝を冷やしたドイツだが、72分にアクシデントが発生。ギンターが足を痛めてその場に座り込んでしまう。このタイミングでニャブリとハヴェルツを下げてサネとヴェルナーを投入し、ギンターもジャンと交代かと思われたが、本人の意向でプレー続行となった。

1点リードのフランスはボールホルダーへのアプローチは消極的で、自陣のスペースを消してボールを回すドイツを待ち構える。スピードに自信のあるヴェルナーとサネだが、前線にスペースがなく、手詰まりの状況が続く。

すると迎えた85分、カウンターからポグバのスルーパスに抜け出したムバッペがゴール前フリーのベンゼマに折り返し、難なくネットを揺らして追加点。かと思われたが、VARの結果、オフサイドにより取り消された。

88分、追いつきたいドイツはギンターとゴセンスを下げてジャンとフォラントを投入し、逃げ切りたいフランスはベンゼマを下げてトリッソを投入する。

アディショナルタイムは6分と長めに取られたが、ゴール前を固めるフランスに対してドイツはサイドからの単調なクロスに終始。最後までGKロリスの牙城を崩すことはできず、逃げ切ったフランスが優勝候補同士の注目の初戦を制した。

■試合結果
フランス 1-0 ドイツ

■得点者
フランス:OG(20分)
ドイツ:なし