旅人へひとこと

楽しい旅先で美味しいグルメを見つけた!それが地元ならではのグルメだったら…なおさらうれしいですよね!

高梁旅で見つけた唯一無二のご当地やきそば

高梁市を旅している時に出会ったのが、この「インディアントマト焼きそば」。

インディアンって?

焼きそばなのにトマト?

と、想像できない料理名ですが、これが食べてみたらびっくりおいしい!

そして独創性あるメニューだったのです。

落ち着きある歴史旅ができる、岡山県高梁市

岡山県高梁(たかはし)市は、日本に現存する12の天守閣の中でも唯一の山城『備中松山城』を一大観光地とし、盆地に広がる城下町や歴史を感じる町並みがしっとりと落ち着きを放つエリアです。

天然石の岩盤の上に積み上げられた石垣や土塀がダイナミックな景観を作り出し、秋には真っ赤に色づく紅葉が楽しめる優雅なお城は国の重要文化財指定。お城ファンの心を掴んで離さない、歴史あふれる景観を形作っています。

このお城には“猫城主”である『さんじゅーろー』がいることでも有名で、お城マニアだけでなく多くの人が足を運ぶ人気の観光地となっています。

もともとは保護猫だったというさんじゅーろー。
毎日2回、お城の見回りをする可愛い姿にたくさんの人たちが癒されています。

高梁市を含む備北地域で生産が盛んな「桃太郎トマト」

旅をしている途中にも、これから熟して出荷される前のトマトのビニールハウスに出会えます。高梁市は、岡山を代表する“桃太郎”の名前が付けられた「桃太郎トマト」の栽培が盛んな地域。
今回オススメする「インディアントマト焼きそば」は、この町の特産品“トマト”を使った料理なのです。それでは“インディアン”とは一体なんなのでしょう。



答えは、カレー味の焼きそば。

焼きそばを炒める際にカレー粉を加えて、カレー風味にするのが「インディアン焼きそば」です。

実はこれ、高梁市の一部エリアでとても人気があった給食のメニューなのだとか。

時は2010(平成22)年。
商工会議所が中心になり、高梁市の食文化や名物を使ったB級グルメを生み出そう!とコンテストが開催されました。
「津山ホルモンうどん」「日生(ひなせ)カキオコ」「ひるぜん焼きそば」など、近隣地域には全国的にも有名なB級グルメがいっぱい。そこで、高梁でもこの町を代表する味を作り出そうというのがこのコンテストの発端でした。

結果は、なつかしの給食メニュー「インディアン焼きそば」が市民からの得票数1位を獲得。そこに、高梁市の特産品であるトマトを加えた新しいグルメが考案されました。

それが、「インディアントマト焼きそば」だったのです。

作り方は自由!色んなスタイルで提供される「インディアントマト焼きそば」

この日は市内のお好み焼き屋『五万石』を訪問。

こちらでは、鉄板で焼く焼きそばに卵焼きを乗せ、オリジナルのトマトソースをかけるスタイルです。

「インディアントマト焼きそば」の定義は、焼きそばにカレー味にすることとトマトを使うこと。比較的ゆるめにすることで、色んな店舗で提供しやすくハードルを下げました。

こちらでは焼きそばを作るソースに倉敷市玉島の地ソース「タテソース」を使い、より地元感を加えています。
オリジナルのトマトソースは程よい酸味とフレッシュなトマトの味わいを残し、カレー味との調和がとれたアツアツのひと皿に仕上がっています。

キャベツのシャキシャキ感を残した焼きそばは、鉄板で手際よく炒めた証。シンプルながらもスパイシーで香ばしく、もちもちの焼きそばとたっぷりのトマトソースに、箸がどんどん進みます。

ボリュームもあってお腹いっぱい!
焼きそばとトマトの出会いは想像以上、おいしい出会いに旅の充足感も満たされました。
高梁市に行くことがあったら地元の味、ここでしか味わえない「インディアントマト焼きそば」を食べてみてほしいです。

赤い町並み!『吹屋ふるさと村』へもぜひ

市内から車で1時間の場所には『吉岡銅山』を中心として銅の採掘が盛んになった吹屋地区もあります。この町は『吹屋ふるさと村』として、日本遺産にも認定されています。

銅産出の副産物として生まれた“ベンガラ”生産は、銅採掘に加えさらに町に潤いを与え、繫栄しました。
家をベンガラで朱塗りし赤瓦を乗せた町並みは、情緒ある風景です。古民家を利用したみやげ物屋や飲食店、宿泊施設などが並んでいます。
周囲には鉱山やベンガラで富を築いた豪商の家、ベンガラ工場跡地などもあり、一体でひとつの観光地が形成されています。

■こちらでもオススメのお店などを紹介しています!

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五万石

〒716-0023 岡山県高梁市鍜冶町125

公認ライターが太鼓判!日本各地の美味しいB級グルメをご紹介

https://gohantabi.jp/categorylist/75

*この記事は2023年4月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:西村 愛