タイガーを参考にしたボギーを打たないマネジメントで優勝! 高橋彩華のプレーを支えたドライバースウィングをプロが解説【勝者のスウィング】

みんなのゴルフダイジェスト6/17(火)7:30

タイガーを参考にしたボギーを打たないマネジメントで優勝! 高橋彩華のプレーを支えたドライバースウィングをプロが解説【勝者のスウィング】

タイガーを参考にしたボギーを打たないマネジメントで優勝! 高橋彩華のプレーを支えたドライバースウィングをプロが解説【勝者のスウィング】

「宮里藍 サントリーレディスオープン」で3年ぶりの2勝目を飾った高橋彩華。4日間でボギーはわずかに3個と安定したゲーム運びを生んだスウィングをみんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロコーチの中村修が解説。

今大会の3日目は最大瞬間風速12.8m/sと強風が吹き、その真っただ中で高橋彩華選手は5バーディノーボギーでプレーし2打差の4位タイから後続に2打差をつけ首位に浮上していました。その裏には今季パーオン率2位の安定したショット力に加えて、徹底的にボギーを打たないコースマネジメントがありました。

コンビを組んだベテランの宮崎晃一キャディは「タイガーの5つのルール」を宝物にしてコースマネジメントに取り組んでいるといいます。

「タイガーの5つのルール」とは、

①ダブルボギーを打たない
②パー5でボギーを打たない
③簡単なアプローチをミスしない
④150Y以内はボギーを打たない
⑤3パットしない

というタイガー・ウッズがスコアメークのベースにしている考え方です。宮崎キャディはこのルールを聞いた際に「絶対にこの方法だと思って宝物にした」と教えてくれました。ピンに近いショートサイドには外さない、マウンドのかかるロングパットは残さないと、リスクヘッジをしながら攻めるマネジメントを実践しています。

優勝会見でも高橋選手は「一番やってはいけないミスだけは避けつつ、チャンスを作る作戦で毎ホールやっていました。ショートサイドに外さない、マウンドがかからないほうに打つことを徹底しました。欲が出てギリギリのクラブで打とうとするところをキャディの宮崎さんが何回も止めてくれました。それもあってボギーが少なく回れたなと思います」と大会アンバサダーの宮里藍さんのセッティングに対する戦略を徹底したことで優勝を手繰り寄せたと話しました。

タイガーの5つのルールを守るようにマネジメントを組立てセーフティに攻める意識を持てば、誰でもボギーの数を減らすことができるはずです。

それではスウィングを見てみましょう。2季前はフェードも試したりしていましたが、やはりドローがコントロールしやすいと戻しています。ボール位置も左足かかと延長線上よりも内側に置くのはドローヒッターの特徴です。左に置きすぎると最下点を過ぎたヘッドは閉じながら上がっていくのでターゲットより右に打ち出したいドローでは左に置き過ぎないことがポイントになります。

高橋選手は左右に大きく重心移動するタイプではなく、やや広めのスタンスから切り返しまで両ひざの間の距離を保っています。そうすることで下半身の動きは静かになり安定感は増します。

切り返しで左足を踏み込んでから骨盤を回転させる力を使い、最後に左ひざを伸ばす縦方向の力を使う順番に狂いは見られません。テークバックが浅くなったり、緊張やプレッシャーでテンポが速くなると動き出しの順番が狂いミスショットの原因になります。

自分の持つスウィングテンポを崩さないことは、悪天候の中でのプレーにはとても重要な要素になります。そのためには集中力を持続させることも必要です。集中力が途切れるとテンポも狂いやすくなりますが、高橋選手は3日目の強風でも優勝争いのプレッシャーの中でもスウィングテンポはずっと一定だったこともショットが好調だった要因であったと考えます。

元々、中弾道で風の影響が少ないことも高橋選手の持ち味でしたか今季はボールをタイトリスト「プロV1x」に変更したこともあり弾道が高くなり、2打目で狙った位置に止められるようになって来たと話していました。技術、メンタルに加えてギアとコースマネジメントも嚙み合った3年ぶりの勝利となりました。全英の地で活躍する高橋選手に期待します。

写真/岡沢裕行 有原裕晶

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