【日本麺紀行】和歌山県が誇るソウルフード「てんかけラーメン」とは?

【日本麺紀行】和歌山県が誇るソウルフード「てんかけラーメン」とは?

日本各地にはそれぞれの街や地域の方々がこよなく愛し、磨き上げられてきたソウルフードが必ず1つや2つ存在しています。

しかしながらそんなソウルフードは、地元の人にとっては「常識」や「当たり前」のため、その街や地域以外の人にはなかなか知られることがありません。

例えば、広島が誇るうどんチェーン店「うどんのちから」や福井県を代表する焼き鳥チェーン「秋吉」、沖縄を代表するいなり寿司と唐揚げのお店・丸一食品に、長野県が誇るラーメンチェーン店「てんほう」や群馬県民がこよなく愛する登利平の鳥めし弁当などなど、日本全国に様々なご当地だけで愛されているグルメが存在しています。

今回はそんな絶品の地方グルメの中から、和歌山市のローカルフードとして愛され続けている「てんかけラーメン」をご紹介しましょう。

てんかけラーメンというメニューを製造・販売しているのは、和歌山市に本社を置く創業1854年の老舗茶屋「玉林園」。

「てんかけラーメン」とは、天かす入りの和風ラーメンのことで、玉林園の直営店である「グリーンコーナー」で食べることができます。

和歌山県内のショッピングセンターのフードコートにも出店しているグリーンコーナーは、気軽に利用できるセルフサービスの食堂。

「ロープライス、ハイバリュー」をコンセプトにしていることから、麺類やご飯ものなどが一品500円前後という低価格でいただける、まさに和歌山県民の日常に必ず存在するお店の1つです。

そんな和歌山県民御用達のお店、グリーンコーナーの看板メニューの1つと言えば、てんかけラーメン。

玉林園の5代目社長の「最後の一滴までスープを飲み干せるラーメンを作りたい」という思いから生まれたラーメンで、井出商店に代表されるこってりとしたトンコツしょうゆ味の和歌山ラーメンとはまったく異なる味わいのスープが特長です。

鶏ガラやかつお節、とんこつなどをブレンドしたスープは、あっさりとした和風味。

うどんだしのような優しい風味があって、初めて食べた人も懐かしい気持ちになれるはずです。ラーメンというよりは、うどんスープに近いと言ってもいいかもしれません。

そんな優しい味わいのてんかけラーメンは、子どもから大人まで、幅広い世代の人々が安心して食べられる、和歌山県民のソウルフードとも言えるラーメンなのです。

てんかけラーメンのおいしさは、スープと天かす、紅ショウガとわかめの黄金比に支えられています。

天かすがさっぱりとした和風スープに味の奥行きをもたせ、紅ショウガとわかめが後味をすっきりとさせてくれる。

一見シンプルでありながらも、食べてみると、実は計算しつくされたラーメンであることがわかるでしょう。

ストレートの細麺は、本社工場で製麺されており、天かすもスープに合うよう厳選されたものを使用。どんなこだわりがあるのかは、「秘密」だそうです。

それにしても、なぜお茶屋さんでラーメンなのか、不思議に思いませんか?

1958年、夏は緑茶の売れ行きが鈍ることに悩んでいた5代目社長が、「世界初の抹茶入りソフトクリーム」といわれる「グリーンソフト」を開発。その2年後、玉林園は直営の飲食店「グリーンコーナー」を開設し、本格的に飲食事業に乗り出します。

当時のラーメンブームに乗って、グリーンコーナーのメニューに「中華そば」が加わり、1967年には、てんかけラーメンが誕生。

グリーンコーナーがラーメンを売り出したのには、単にブームに乗ったというだけでなく、「なるほど」と思える心づかいがありました。

今と違って、当時は女性が一人でラーメン屋に入るということに、偏見があった時代。

しかし、「看板がお茶屋であれば、女性が一人で入ってもおかしくない」と、ラーメンを食べたくても食べられなかった女性たちのために、店舗の奥でラーメンの提供を始めたのでした。

それが今では「和歌山市民のソウルフード」とも呼ばれるほど、老若男女に広く愛される地元の味として根付いています。

和歌山県内に6店舗を展開するグリーンコーナーでは、看板メニューのてんかけラーメンをはじめ、明石焼きやカレー、丼ものなどの食事メニューをお手頃価格で販売中。

看板メニューのてんかけラーメンはもちろん必食ですが、和歌山出身の筆者がおすすめしたいのは明石焼き。

粉選びからこだわった自家製の明石焼きは、奥深い味わいのダシとあいまって、専門店にも負けないおいしさ。たこ焼きと比べ、いつ行っても本格的な明石焼きを食べられる店はそう多くありませんから、グリーンコーナーは貴重な存在なのです。

食後には、抹茶ソフトの先駆けといわれるグリーンソフトをどうぞ。

和歌山市出身のHYDEさんをはじめ、有名人にもファンの多いグリーンソフトは、後味さっぱりの抹茶ソフト。ラーメンを食べた後、おなかいっぱいでもぺろりと食べられてしまう、優しさと軽やかさが魅力です。

「食べてみたいけれど、和歌山に行く機会がない」という人は、玉林園のオンラインショップから、てんかけラーメンとグリーンソフトのお取り寄せも可能。

地元で長年親しまれてきた、優しく懐かしい「和歌山の味」を試してみませんか。

グリーンコーナー本店
住所:和歌山県和歌山市出島48-1
営業時間:11時〜22時
※ほかイズミヤ和歌山店、イオンモール和歌山店など、和歌山県内に6店舗あり
http://gyokurin-en.co.jp/new/

玉林園オンラインショップ
https://store.shopping.yahoo.co.jp/gyokurin-en/a5a2a5a4a5.html


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