『Road to レスリングどんたく2021』東京・後楽園ホール(2021年4月19日)
スペシャルシングルマッチ ○石森太二vs後藤洋央紀×

 石森が今度はシングルで後藤を再撃破。「詰めが甘ぇし、頭も悪ぃ。明日は、おとなしくそのベルト、俺たちに渡せよ」と宣言し、NEVER6人タッグ王座獲りへ勢いを加速させた。

 石森は3・29後楽園大会で、KENTAの棒攻撃を食らった直後の後藤を丸め込んでピンフォール勝ち。4・10横浜大会でもロープに足をかけた状態で押さえ込んで後藤を仕留め、タッグマッチながらヘビー級の後藤を連破していた。今宵は雪辱を誓う後藤との一騎打ち。明日(20日)の後楽園大会で行われるNEVER6人タッグ王座戦の前哨戦となった。

 荒ぶる後藤はパワーで押しきろうと序盤から猪突猛進。スピードやラフファイトで翻ろうしようとする石森を、強引に攻め立てる。しかし、冷静な石森は左腕へのドラゴンスクリューを皮切りに、一点集中攻撃へ。鉄柵や鉄柱を使って絞め上げると、腕へのコードブレイカーなどテクニックも駆使して、左腕に集中砲火を浴びせた。

 後藤は石森の串刺しダブルニーを自爆させると、ブレーンバスターで反撃開始。だが、村正からブルドッキングヘッドロックにつなげる連続攻撃を繰り出すが、牛殺しは決まらず、ペースは握れない。石森はジュニアらしくスピードを活かしてハンドスプリング式レッグラリアットをぶち込むと、後藤の追尾式ラリアットを読んで、低空ドロップキックで迎撃。動きの止まった荒武者の左腕を再び絡め取り、Yes Lock、そしてBone Lockで絞め上げた。

 体格差を活かしてなんとかロープに逃れた後藤は、突っ込んできた石森の体をキャッチして、そのままコーナー上に据え、雪崩式ネックブリーカードロップを決めてようやく好機を掴む。石森のラリアットや飛びヒザ蹴りを受けても倒れず、カウンターのラリアットで豪快に吹き飛ばすと、牛殺しもさく裂。印を結んでこん身のミドルキックをぶち込むと、満を持してGTRの構えに。勝利を確信した荒武者だったが、ここで暗転。石森は背後に回り込んで、逆さ押さえ込みで丸め込み、まんまと3カウントを奪い去った。

 これまではタッグマッチだったが、今回は1対1のシングルマッチ。しかも、誰の介入もなく、邪魔者がいない状態だった。そんな状況でジュニアヘビー級の石森に敗れた後藤はしばし呆然。思わず天を仰いだ。

 一方、石森は「どうだ、後藤? “棒ちゃん"の力がなくても、何も頼らなくても、俺はお前からまた3カウント獲ったぞ。小さいから負ける、なんて決まりはないんだよ。強さと、気持ちと! ここ(頭)がそろったほうが勝つ。それが、プロレスだろ? 俺は小さいから不利だなんて、1度も思ったことないぜ」としてやったりの表情。最高の形で明日のNEVER6人タッグ王座戦につなげただけに、「後藤! お前は絶好調と言ったわりには、詰めが甘ぇし、頭も悪ぃ。明日は、おとなしくそのベルト、俺たちに渡せよ」と自信満々に迫っていた。

【石森の話】「(※コメントスペースに腰を下ろし笑顔で)どうだ、後藤? “棒ちゃん"の力がなくても、何も頼らなくても、俺はお前からまた3カウント獲ったぞ。小さいから負ける、なんて決まりはないんだよ。強さと、(※胸を叩き)気持ちと! (※頭を差し)ここがそろったほうが勝つ。それが、プロレスだろ? 俺は小さいから不利だなんて、1度も思ったことないぜ。後藤! お前は絶好調と言ったわりには、詰めが甘ぇし、頭も悪ぃ。明日は、おとなしくそのベルト、俺たちに渡せよ」

【後藤の話】「(※両手で顔を覆い虚ろな表情で)あぁ……あぁ…。俺、またやっちまったよ……。(※虚空を見つめてコメントブースを歩き回り)なんの言い訳も思いつかない……。穴があったら入りてぇよ(※と言い残して立ち去る)」