『2021 SUMMER ACTION SERIES』最終戦 東京・後楽園ホール(2021年7月22日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○ジェイク・リーvs芦野祥太郎×

 ジェイクが手負いの芦野を破り、三冠ヘビー級王座初防衛。連覇がかかる王道トーナメントへ向けて史上初の「シングル5冠」を予告した。

 7・11大阪大会でのタッグ対決で芦野がジェイクに直接勝利し、この日の三冠戦が決定。ジェイクは前哨戦で芦野のアンクルロックを封じるべく左腕を破壊してV1戦を迎えた。

 芦野は左腕にテーピングを施して出陣。俵返しでぶん投げて先手を取ったものの、ジェイクが場外戦で左腕攻めを開始して流れを変える。リングに戻ってもサッカーボールキックで蹴り飛ばしたり、腕固めで執ように絞め上げたりとダメージを与えていく。芦野も各種エルボースマッシュで必死の反撃をみせるものの、ジェイクはニーリフトで左腕を蹴り上げ、高笑いとともにサッカーボールキック乱打でめった打ち。「お前は誰にも応戦されないんだよ」と嘲笑した。

 意地の芦野もエルボースマッシュとエルボーの打ち合いを制し、どよめきを誘う強烈なラリアットを叩き込んで反撃を開始。ジェイクがレッグラリアットで応戦しても、すぐさまジャーマンでやり返し、雪崩式フロントスープレックスを敢行。アンクルロックで捕らえた。ジェイクも左腕を蹴りつけて脱し、後頭部にジャイアントキリングをグサリ。一気にD4Cで料理にかかったが、芦野はこれをアンクルロックで切り返した。左腕に力が入らないものの、逃すまいとジェイクの左足に噛みつく執念とともに絞め上げた。

 だが、ジェイクは再び左腕に蹴りを見舞って逃れると、右ハイキックをぶち込んだ。芦野は崩れ落ちながらもアンクルロックで絡みついたが、ジェイクは左腕にストンピングを乱打して脱出。左腕を固めてのバックドロップを決めると、最後はD4Cを爆発させて3カウントを奪った。

 ジェイクが手負いの芦野を料理し、三冠王座初防衛に成功。防衛ロードの第一歩を踏み出した。「認めてやる。芦野、お前強いぞ」とメッセージを送ったが、王者の目はすでに先を見据えている。8月開催の王道トーナメントだ。昨年は開催されなかったものの、前回の2019年覇者として連覇を狙う。そこでジェイクは「俺は今年、チャンピオン・カーニバル、そしてこいつ(三冠のベルト)を手に入れた。やることは決まってる。優勝だ。俺がチャンピオン・カーニバル、三冠ヘビー、そして王道トーナメントの覇者になって、計5冠王者になってやる」とぶち上げた。

 過去、年間で3つの勲章を同時に手に入れた者はいない。史上初となる「シングル5冠」を描いたジェイクは「コロナで声も出ない。酒も飲めない。ましてや満杯に座れない。選手は物販に立たない。誰が先陣を切れると思う? 俺しかいないだろ。俺しかいないんだよ。俺の時間なんだよ、今」と豪語。己の時代を確立させるためにも、誰もなしえていない快挙を達成する。

【ジェイクの話】「もう1回言ってやる。芦野、お前強いよ。フフフ。来月から王道トーナメントが始まる。言ったように、俺はチャンピオン・カーニバル、三冠とタイトルを手にした。そして、次の王道も獲ったら5冠だ。誰かやったことがあるか? 誰もやったことないだろ? しかも、こんなコロナで声も出ない。酒も飲めない。ましてや満杯に座れない。選手は物販に立たない。誰が先陣を切れると思う? 俺しかいないだろ。何も言わないってことは同意っていう意味でいいのかな、記者の方々。俺しかいないんだよ。俺の時間なんだよ、今。そのうえで、もう1回最後…芦野、お前強いよ」

【芦野の話】「ありがとうございました。大田区の巴戦終わって、覚悟を持って挑みました。挑戦者に出て、石川さんがコロナで(欠場して)、俺がジェイクから直接取って、今回の後楽園での挑戦までこぎつけたんですけど、やっぱり最後の最後、ジェイクはあんなふうに『三冠獲っても嬉しくねえ』とか言うけど、たぶんそうじゃなくて、全日本プロレスというものを一番背負っている人間なんだなっていうのを、試合して痛感しましたね。今の芦野祥太郎じゃ勝てないですね。それは正直認めます。もう勝てない。何か変わるしかないです。これは自分を変えないといけないというキッカケになりましたね。8月15日から王道トーナメントが始まるんで、3週間ぐらいあるんで、そこに向けて。勝ち上がれば、またジェイクと戦えるでしょ? 優勝とかじゃない。ジェイク・リーにシングルで勝つ。それが王道トーナメントの俺の目標です。3週間ぐらいあるんで、この腕をキッチリ治して、何か変わった芦野祥太郎を見せれるように頑張ります。今日は完敗です。ただ、心は折れてないんで。俺は人生で心が折れたことは1回もないんで。腕が折れたとしても、心は折れないんで大丈夫です」