『Go on to the DEMOLITION STAGE 2021』熊本城ホール・シビックホール(2021年10月28日)
GHCナショナル選手権試合 ○望月成晃vs杉浦貴×

 DRAGONGATEの鉄人・望月が、杉浦との壮絶な“男の真っ向勝負"を制してGHCナショナル王座初挑戦・初戴冠。“レスラー人生イチの勝利"を噛み締めた。次期挑戦者には拳王が名乗りを上げ、11・13横浜武道館大会での王座戦が即日正式に決まった。

 シングル初対決となる両者51歳の“鉄人"対決。互いを認め合う両雄は、戦前に誓い合っていた力の限りの正面衝突を熊本メインの舞台で体現した。

 序盤から望月が杉浦の腕を非情に攻め立て、盛り返した杉浦も足殺しで真っ向から応戦。中盤に入ると串刺しフロントハイキックの追尾合戦や、コーナーでの“暴走エルボーvs暴走キック"合戦まで繰り広げ、まったく動きに衰えなく猛烈な火花を散らし続けた。

 先に決定機を作ったのは杉浦。望月の腕十字地獄を切り抜けるや、逆にアンクルホールドで絞めに絞めまくり、ターンバックルジャーマン、ランニングニーバットと猛攻。予選スラムを必死に踏ん張る望月のヒザ裏にエルボーを入れて崩すと、今度こその予選スラムで完璧に投げきって3カウント…かと思われた。

 だが、かろうじて肩を上げた望月は、続くアンクルホールドをナックルパートで振り払うや、顔面蹴りやツイスターで反攻。沈まない杉浦も再びヒザ裏へのエルボーで応戦したが、望月も顔面ソバットを発射だ。なおも杉浦は望月の三角蹴り狙いを左ラリアットで撃ち抜いたが、譲らない望月も壮絶な張り手合戦をかいくぐって、真・最強ハイキック、最強ハイキックの連射に成功。さらには2発目の真・最強ハイキックをぶち込む。なおも顔面蹴りで追い討ちをかけた望月は、レガースを外しての“生足顔面ローキック"で側頭部を蹴りぬき、ついに杉浦から3カウントを奪ってみせた。

 壮絶な男の真っ向勝負で、敬意を抱いてきた杉浦を粉砕。勝利の瞬間、まるで新人の初勝利かのようなガッツポーズで喜びを爆発させた望月は、その重みを噛みしめるかのように贈呈された赤いベルトに顔をうずめた。

 試合後にはWRESTLE UNIVERSEの解説席から飛び込んできた拳王が「50代同士のオッサン同士の戦い、めちゃくちゃ熱かったじゃねぇか。俺もな、今、解説席でてめえらオッサン同士の戦い、べた褒めしてきたぞ。だけどな、プロレス界で15年メインを張り続けてきた男同士の戦い。俺はな、もう飽き飽きしてんだよ。これからはな、未来のプロレスをみせないといけないんだ。テメーにGHCナショナルのベルトは似合わねぇ。おい、N-1 VICTORY、俺が勝ってんだ。次の挑戦者はこの俺、拳王だ」と挑戦表明した。

 望月も「なんで俺や杉浦が50過ぎてもメイン張ってるかわかるか? おめえらの世代がだらしねえからじゃねえのか?」と即座に応戦して場内も拍手喝采。「N-1の借りを返す。初防衛にはちょうどいい相手だな。お前の挑戦受けてやる」と堂々受諾し、11・13横浜武道館大会での王座戦が即日発表された。

 ともあれノア参戦から約2年半。“ずっと闘いたかった”杉浦を破って51歳にして初のGHCシングルタイトルをつかんだ。

 「とてつもなく大きな大きな結果を出すことができました。俺もね、いろんな人に勝ってきたし、いろんなベルトも巻いてきたけども、この年齢でプロレスリング・ノアという団体で、そして杉浦貴という相手で、俺は約28年プロレスやってきて、もろもろ加味したら今日以上の勝利はないと思ってます」。

 バックステージでそう強調した望月は「拳王はああ言うけど、50過ぎてああいう相手がいるからこそ、俺らも死なないで、この一線級でやっていられるわけで、この先もね、まだまだ杉浦貴のように動けて強いプロレスラーいるんで、俺もまだまだ誰に何を言われようが、杉浦貴がギブアップするまで俺もギブアップしない」と誓いを立てた。まだまだ続く“鉄人対決"のためにも、まずは拳王を横浜で蹴り倒す。

【望月の話】「とてつもなく大きな大きな結果を出すことができました。俺もね、いろんな人に勝ってきたし、いろんなベルトも巻いてきたけども、この年齢でプロレスリング・ノアという団体で、そして杉浦貴という相手で、俺は約28年プロレスやってきて、もろもろ加味したら今日以上の勝利はないと思ってます。それもこれも杉浦貴のおかげです。ありがとうございました。拳王はああ言うけど、50過ぎてああいう相手がいるからこそ、俺らも死なないで、この一線級でやっていられるわけで、この先もね、まだまだ杉浦貴のように動けて強いプロレスラーいるんで、俺もまだまだ誰に何を言われようが、杉浦貴がギブアップするまで俺もギブアップしない」

【拳王の話】「望月、杉浦。そりゃもうすげえ戦いだったよ。心に響く戦いだったよ。だが、なんか飽きちゃったな。あんなオッサンたちの戦い何年みてんだ? 何十年見てんだ? 俺はもう飽きたぞ。お前らの戦いじゃないんだ。もっと新しい戦いをしてやるんだ。そしてな、望月にGHCナショナルの赤いベルトは似合わない。挑戦表明受けたんだろ? お前のGHCナショナルのベルトを俺が腰に巻いてやるからな。いいか、オッサンの時代はもう終わりだ」