『BEST OF THE SUPER Jr.30』大田区総合体育館(2023年5月28日)
○アーロン・ヘナーレ&グレート-O-カーン&TJP&フランシスコ・アキラ&ダン・モロニーvs小島聡&永田裕志&KUSHIDA&ケビン・ナイト&天山広吉×

 IWGPジュニアタッグ王者のKUSHIDA&ナイトとTJP&アキラがタイトルマッチさながらに真っ向から火花。互いに改めて対戦をアピールし、タイトル戦が決定的となった。

 “JET SETTERS"KUSHIDA&ナイトは4・27広島大会で“Catch2/2"TJP&アキラを破ってIWGPジュニアタッグ王座を奪取した。しかし、スーパージュニア公式戦でアキラがナイトを、TJPがKUSHIDAをそれぞれ撃破。5・26代々木大会での6人タッグマッチでもTJP&アキラが勝利し、再戦を要求していた。

 この日、両チームは10人タッグ戦で激突。アキラとナイトは先制争いで火花を散らす。ナイトは跳躍力を活かした旋回式ボディプレスを投下したものの、アキラはTJPとのスピーディな連続攻撃でキッチリとやり返し、合体式セントーンも投下した。

 しばらくナイトが攻め込まれたが、パートナーの代わりにKUSHIDAが奮闘。TJPをヒップトスで投げた瞬間、腕ひしぎ逆十字固めに捕獲する離れ技を披露した。TJPもロープに飛び乗っての反転式ボディアタックや高打点ドロップキックで逆襲する。

 ジュニア勢の激闘に刺激を受けた第三世代が発奮し、試合は熱戦となったが、最後はIWGPタッグ王座挑戦を狙うヘナーレがStreets of Rageで天山を粉砕した。

 試合後、ベルトを掲げるKUSHIDA&ナイトとTJP&アキラが視殺戦を繰り広げて、ジュニアタッグ戦は待ったなしの状況に。「俺たちは自分たちのものを取り戻すんだ。Catch2/2を人気者にしたものを再び取り戻すぞ」(アキラ)、「JET SETTERS、お前たちの時は間もなく来るかもしれないが今じゃない。違いがあるんだよ。今と間もなくじゃ違うんだ」(TJP)とCatch2/2は奪回を予告。一方、KUSHIDAのゲキを受けたナイトは「彼らはこのベルトへの再挑戦を望んでいる。考えると言ったが、来週のDOMINIONはどうだ。Catch2/2との結末は、勝負しなくても分かっているからな」とタイトル戦を正式に受諾し、かくして6・4大阪城ホールでのタイトルマッチが決定的となった。