『#ajpw 王道トーナメント 10th』名古屋国際会議場(2023年8月27日)
全日本プロレスTV認定6人タッグ選手権&KO-D6人タッグ選手権ダブルタイトルマッチ ○赤井沙希&坂口征夫&岡谷英樹vs大森隆男&ブラックめんそーれ&ATM×

 DDTのKO-D6人タッグ王者・坂口&赤井&岡谷が全日本プロレスTV6人タッグ王座を奪取し、6人タッグ2冠王に君臨した。

 坂口&赤井&岡谷のEruptionトリオは現在、DDTでKO-D6人タッグ王者に君臨。赤井はDDT11・12両国大会での引退を前に全日本初参戦。しかも全日本TV6人タッグ王者・ATM&大森&めんそーれとのダブルタイトルマッチが実現した。

 ATMの買収作戦は岡谷に通じなかったものの、和田京平レフェリーを代わりに誘惑して暴走。全日本TV王者トリオは混戦に持ち込むと、3人がかりで坂口に集中砲火を浴びせた。

 しかし、ブラインドタッチで赤井が登場すると状況は一変。赤井のフロントハイキック、岡谷のダイビングニードロップがATMに立て続けにヒットする。めんそーれと大森を排除すると、最後は坂口の神の右ヒザから赤井のジャンピングフロントキックがさく裂。ATMを沈めた。

 Eruptionトリオがダブルタイトル戦を制し、6人タッグ王座2冠王となった。赤井は引退を前にまた一つ新たな勲章を手に。「こうして全日本プロレスさんに初参戦させていただいて、偉大な先輩方と試合ができて、光栄に思っています」と敬意を表する一方で、「初参戦の私たちにベルトを獲られて、今どんな気持ちですか?」と挑発してめんそーれを悔しがらせた。

 するとめんそーれは「悔しいに決まってんだろ!」と怒りをむき出しにし、「今日のEruption、強かったよ。そして、その強さの理由、1つわかった気がするよ。赤井シャー希、お前だ。花の存在って大事だな。だから、俺たち秘策がある。もう1回挑戦させろ」と再戦を要求。「俺も花を呼ぶ。瑞々しい花を呼ぶ。そのためには、ATM社長、マネーパワーが必要だ。ATMのマネーパワーで花を呼ぶ」と宣言し、センダイガールズのDASH・チサコをパートナーとして用意する構えをみせた。
 これにチサコと対戦経験のある岡谷が「DASH・チサコ、上等じゃねえかよ。あいつとシングルやって、まだシングルやって、まだ決着ついてねえんだよ。望むところだ、やってやるよ」と迎撃を宣言。めんそーれが舞台を9・3長岡大会に指定すると、坂口が「上等だよ、覚悟しておけ」と受けて立った。Eruptionが全日本のベルトを手にしたことで、今度は9・3長岡のリングに2冠王として立つことになりそうだ。


【試合後の坂口&赤井&岡谷】
▼赤井「全日本プロレスに初参戦させていただいて、初挑戦で、初戴冠。偉大なる先輩方と試合ができて光栄で。あの表情、凄いくせになるなって思いました。以上です」

▼坂口「来るべきして来たベルト。このKO-D6人は俺らの腰以外にはいかねえよ。だからオマケだ。オマケ、いつでも取り返しに来い」

▼岡谷「次がDASH・チサコ。ずっとやりたかったんだ。ハードコアで、確か決着つかなかった。やっとだよ。いい機会にやってやるよ」

▼坂口「週プロいるからな。赤井が言ったように、俺も全日本プロレスのリングは初めてだよ。岡谷も初めて。初で上がって初戴冠。劇的なことだろ。表紙だ、だから。表紙にしとけ。そしたら、1万部ぐらい売れるぞ」

▼赤井「何か質問はございますか?」

――次は9月3日の長岡大会で再挑戦させろというアピールがめんそーれ選手からあったが?

▼坂口「DDT入ってるんだよ。DDTのほうがいいんじゃねえか?」

▼赤井「でも、チサコさんとできるのは光栄なんで。これで悔しくて、もう1回やりたいって思えるような選手たちが多いようじゃ全日本さんは終わっているんで、あの気持ちは正しいと思うんで。岡ちゃんもチサコさんとやりたかったし、私もやりたかったし。出てあげてもいいんじゃないかしらって感じです」

▼坂口「DDT休んで、俺らが上がってやる、長岡。感謝しろ」

▼岡谷「このベルトの価値を俺たちが上げてやるから、楽しみにしててください」

【試合後のめんそーれ&ATM】
▼めんそーれ「言った通りだ。ERUPTIONの強さの秘訣、赤井シャー希だ。だから、俺らも次、9月3日、長岡に呼んでくるよ。ハードコアの花、センダイガールズプロレスリング、DASH・チサコを」

▼ATM「勝ち逃げはさせねえ。かならず1週間後、長岡でリベンジする。いいか、俺たちの花にかかるギャラは全部俺が出す。金持ちをなめるんじゃねえぞ」

▼めんそーれ「ATMのマネーパワー、フルに使ってやるぞ。シャーッ」