『Resurgence』アメリカ・カリフォルニア州オンタリオ TOYOTA ARENA(2024年5月11日※現地時間)
STRONG無差別級選手権試合ノーロープ・ラストマンスタンディングマッチ ○ゲイブ・キッドvsエディ・キングストン×

 ゲイブが“ノーロープ・ラストマン・スタンディングマッチ"で激勝。実に12度の防衛を誇ったキングストンを王座から引きずり下ろして、STRONG王座奪取に成功した。

 ノーロープ、ノーDQ(反則なし)ルールで、勝敗はKO(10カウント)のみ。過酷ルール戦はやはり大荒れの展開となった。

 セミファイナルでタイトルマッチ。気迫の塊と化したゲイブは、序盤から迷いなくイスを投げつけ、チェーンを腕に巻き付けてのラリアットも繰り出す。得意の噛みつきでも文字通りの狂犬っぷりを発揮した。

 意地のキングストンもチェーン絞首刑などで非情の反撃に出るや、執ようなトラッシュボックス攻撃でゲイブをKO状態に。ぐったりするゲイブを、ダウンカウント9で自ら引きずり起こして追撃を狙う。

 だが、ゲイブもトラッシュボックスめがけてバックドロップを放って反撃。今度は有刺鉄線チェアーを持ち出しつつ、得意のパイルドライバーでキングストンを追い込んだ。

 譲らないキングストンも逆にゲイブを有刺鉄線チェアーに突っ込ませて巻き返すと、今度はラダーを投入。ラダー上へのエクスプロイダーをぶっ放し、バックフィスト・トゥ・ザ・フューチャーまで連発するや、またもやダウンカウント9で自らカウントを止める。そのまま互いの手首を手錠でつなぐや、チェーンデスマッチ状態でノーガードの“男の打撃戦"を申し込んだ。

 …が、これが完全に裏目だった。逆にゲイブは手錠を使ってのチョーク攻撃で反撃に成功。さらにはテーブルめがけてブレーンバスターでキングストンを投げ飛ばす。テーブルは真っ二つ。ゲイブ自身も大ダメージを負ったが、自らはダウンカウント9で立ち上がり、そのまま「10」と同じにキングストンのKO負けが宣せられた。

 実に12度の防衛に成功していたキングストンがついに陥落。ゲイブが大乱戦を制してSTRONG王座奪取に成功した。NOAHのGHCのヘビー級王座挑戦も決まっているだけに、国境と団体を股にかけての“暴走二冠王者"に向かって突き進む。