『Resurgence』アメリカ・カリフォルニア州オンタリオ TOYOTA ARENA(2024年5月11日※現地時間)
NEVER無差別級選手権試合 ○鷹木信悟vs上村優也×

 NEVER王者の鷹木がKOPW 2024保持者の上村を熱闘撃破。2度目の防衛に成功し、負傷欠場から復帰するHENAREの挑戦表明を受諾した。

 4・27広島大会でグレート-O-カーンを破ってKOPW保持者となった上村だが、その約1週間後には鷹木にも挑戦表明。自ら切り拓いたチャンスをモノにすべく、序盤から鷹木相手に気迫のファイトを展開した。

 鷹木があらゆるバリエーションのラリアットで波状攻撃を仕掛ければ、上村も逆水平チョップ合戦をランニングのダブルチョップで制して真っ向から反撃。さらには変型の裏投げも繰り出す。

 まだまだ譲らない鷹木も上村のクロスボディをキャッチするや、持ち替え式のデスバレーボムをズバリ。後頭部へのパンピングボンバー(ラリアット)、MADE IN JAPANで決定機を手繰り寄せると、グーパンチ、ヘッドバット、スライディング式ラリアット…と怒とうの猛攻を続ける。

 それでも上村はカウント1で意地のキックアウト。逆に必殺ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを着地して切り返し、間髪入れずにカンヌキスープレックスホールドで3カウントを迫る。さらにフロッグスプラッシュを投下し、肩を上げた鷹木が追走式パンピングボンバーを狙ってきても、オコーナーブリッジで切り返して3カウントを迫る。

 だが、肩を上げた鷹木は、なおもパンピングボンバーを避けてくる上村を、さらにカウンターのパンピングボンバーで黙らせる。と同時に押さえ込む。ここ一番の“パンピングボンバー固め"で3カウントを奪ってみせた。

 鷹木が上村との熱闘に貫禄勝ち。NEVER無差別級王座の2度目の防衛に成功した王者は「優也。危ないシーンもあったかもしれないが、まだまだだ。確かにKOPWチャンピオンとして自信がついたのは分かるが、俺からしてみたらまだまだだよ」と若武者にさらなる“奮起"をうながした。

 次期挑戦者にはVTRを通じてHENAREが名乗り。頭部裂傷で2月から欠場中のHENAREだが、「打ちのめされ、大流血し、死にかけた。血管を走る最後の血液一滴まで闘い続けた。N=New blood(新しい血)、E=Evolution(進化)、V=Valiantly、E=Eternal(永遠に)、R=Radical(根本的な)この言葉が俺の運命を定義づけている。NEVER無差別級王座こそが俺の運命だ」と復帰とNEVER挑戦を同時に表明した。

 無論、鷹木も「どんなに鷹木信悟が強烈かわかってるよな? なあ、復帰戦が俺で大丈夫なのか? 若いヤツが俺にケンカ売るんだったら、トコトン買ってやるよ! HENARE、復帰戦に、次のこのNEVERの挑戦者に名乗り出たことを後悔させてやるからな。ランペイジ・ドラゴンは、まだまだ暴れ足りねえんだよ。HENARE、覚悟しとけよ」と受けて立った。

 今年はデビュー20周年イヤーでもある鷹木。「今日、上村がKOPWのベルトを持ってこのNEVERに挑戦した。そういえば昨年2月は俺がKOPWを保持しながらオカダの持つIWGP世界ヘビーに挑戦した過去がある。なあ、いつまでもモクスリーにベルト持たしてんだったら、俺もオイ、1月のサンノゼで、モッさんにメチャクチャにやられてんだよ。このままじゃ済まねえからな、オイ。誰もいねえんだったら、俺もモッさんのケンカ相手に立候補する用意はあるからな」と変則二冠すら視野に入れつつ、記念イヤーをどん欲に彩る構えをみせた。