DDTやNOAHを運営するCyberFight(CF)は16日、親会社サイバーエージェント(CA)副社長の岡本保朗(おかもと・やすお)氏が社長に就任する新体制人事を発表した。社長を務めてきた高木規(三四郎)氏は取締役副社長として役員にとどまる。

 新社長に就任する岡本氏はCA主力事業であるネット広告事業をけん引。CA成長の立役者の一人とされる48歳で、グループ企業であるCFの社長も兼務することになった。社長を務めてきた高木氏は取締役副社長にとどまってDDT、東京女子を統括し、NOAHを統括してきた武田有弘取締役も引き続き任にとどまる。また、丸藤正道は副社長職を継続、西垣彰人は副社長から取締役に移行する。

 この日都内で開かれた会見には、岡本新社長、高木副社長、武田取締役、ABEMAのプロレスアンバサダーでもある武藤敬司が出席。高木副社長は「CF設立から4年が経過、サイバーエージェントグループとしての効果・シナジーを最大化するには機は熟したと考え、社長を岡本さんにバトンタッチすることになりました」と人事刷新の理由を説明した。

 岡本新社長はプライベートでたびたび観戦に訪れるほどのプロレス・格闘技ファンで、通勤では「好きな入場テーマ曲を聞きながら入場していく」ほど。就任会見では「これでプロレスをみていて仕事と言える。ラッキーだなと。すごく光栄なお話だったので、二つ返事でお受けさせていただきました」と笑顔をみせた。

 大方針としては引き続き「業界1位」を目指す。「我々はチャレンジャー。引き続き業界ナンバーワンの会社を創る意志でやっていきたい。リング上は素晴らしい選手、スタッフがそろっているのでお任せして、私はサイバーエージェントグループのシナジーを生かしながら経営に専念していきたい」と所信表明した。

 また、社長就任に際して新たな3項目を発表。「WWEとNOAHの関係強化」「新規協賛企業の獲得」「ABEMA生中継の強化」を掲げた。

 CAグループの『ABEMA』がWWE中継を開始した縁もあって、関係構築が進んでいるという。交渉中のため「現時点で具体的にお伝えできることはない」が、近く新たな取り組みを発表すべく準備中だという。

 新規協賛企業についても、すでに2社が内定済み。今後も「広告事業での経験を生かして魅力的な協賛パッケージを作っていきたい」(岡本社長)とした。

 新規ファン開拓を重要視する観点から改めてABEMAでの生中継も強化。NOAH、DDTのビッグマッチを積極的に配信していく。

 武藤も新たにNOAHのスカウティングアドバイザーに就任して新人発掘に力を注ぐ。DDTとNOAHなどが統合して2020年に設立されたCyberFight。岡本社長の就任でサイバーエージェントグループとしてのシナジーをより円滑に得られるとみられ、設立4年目に大きな転機を迎えた。


【株式会社CyberFight 新体制人事】

代表取締役社長:岡本保朗  
取締役副社長:高木規(リングネーム:高木三四郎)
取締役副社長:丸藤正道
取締役:武田有弘
取締役:西垣彰人(リングネーム:彰人)


【会見の模様】

▼高木副社長「DDTプロレスリングの社長になってから20年が経ちまして、私も54歳という年齢になりました。先日発表させていただきましたが、レスラーとしては7月21日の両国国技館大会を持ちまして一時休養とさせていただきまして。私は体調と向き合いながら経営と後進の育成に専念していきたいと思っております。その中、DDTグループがサイバーエージェントグループ入りして7年。プロレスリング・ノアも加入し、CyberFight設立から4年が経過する中で、サイバーエージェントグループとしてシナジーを最大化するのに機は熟したと考えまして、このたびCyberFightの代表取締役社長をサイバーエージェント副社長である岡本保朗さんにお願いすることとなりました。このあとのお話の中にもあると思いますが、岡本社長はサイバーエージェントを今の形に導いたお方で、プロレスに対して非常に大きなリスペクトと愛を持たれている方です。そんな岡本社長に私の後任を引き受けていただき、CyberFightの社長に就任していただくということは、プロレス界にとっても大きなターニングポイントになると考えております。CyberFightの経営に関しましては岡本社長にバトンタッチしますが、私は今後、CyberFightの副社長として、DDTと東京女子プロレスの運営を西垣彰人取締役とともに引き続き担当させていただきます。プロレスリング・ノアに関しましてはこれまでどおり丸藤正道副社長と武田有弘取締役が担当してまいります。今回の体制変更によってNOAH、DDT、東京女子プロレスのリング内の部分が変わるということは一切ございません。ファンの皆様には安心していただきたいと思っております。これからサイバーエージェントグループのシナジーを活かし、岡本社長と一緒にCyberFightのプロレスを世の中に広めていきたいと思いますので、これからも変わらぬ応援をよろしくお願いします」

▼岡本新社長「皆様はじめまして。ただいまご紹介にあずかりました岡本と申します。このたびCyberFightの代表を務めさせていただくことになりました。よろしくお願いします。最初にこの話をいただいたときに、まず正直な感想で思ったのが、これでプロレスを見ていても『仕事だ』と言えるなっていうことで(笑) 凄くラッキーだなというふうに思いましたし、僕自身も結構、会場でもそうですし、ABEMA、UNIVERSEで各団体の試合を一人のファンとして見させていただいていたんで、凄く光栄なお話だなと思って、二つ返事でお受けさせていただきました。2017年にDDTのほうが高木さんがご決断いただいてサイバーエージェントグループに入っていただいて、そのあと2020年にNOAHのほうがこれも高木さんのご縁で我々のグループ入りをしていただいたんですけど、コロナ禍もありましたし、あとレスラーとして現役でありながら3団体の運営、UNIVERSEも含めて経営をしてこられた。本当に高木さんに頑張っていただいて今があると思いますので、本当に高木さんには心から感謝を申し上げたいと思います。これからですね、これは高木さんがずっとおっしゃられてきましたけど、業界一番の会社にするんだということで今までもやってこられたと思うんで、僕自身もあらためてCyberFightに合流して皆さんと一緒に業界ナンバー1の会社を作っていきたいなというふうに思ってますし。リング上に関しては本当に素晴らしい選手とスタッフの皆さんそろってますので、ここは全幅の信頼を置いてお任せして、僕自身は経営面だったり、グループシナジーを活かして、CyberFightをよくできるように全力で頑張っていきたいと思ってますので、ぜひファンの皆さん、よろしくお願いします」

※社長就任に際して新たな3項目を発表。「WWEとNOAHの関係強化」「新規協賛企業の獲得」「ABEMA生中継の強化」を掲げる

▼岡本新社長「トピックスというか情報共有に近いんですが、私の方から3つ発表させていただきます。まず一つ目ですけど、WWEとNOAHの関係強化を進めていきたいと思っております。こちらに関しては現状、ABEMAでWWEさんの無料PPVの配信をさせていただいております関係で、ABEMAのチームがPLE、ビッグマッチの際に現地に行ってるんですけど、そこを通じてお話をさせていただいております。今日時点で正式に発表することはないんですけど、近いうちにファンの方に喜んでいただけるような発表ができるように頑張っていきたいと思っています。続きまして二つ目になります。新規協賛企業さんの獲得というお話になります。こちら現状2社ほど新しく協賛をCyberFightにいただける会社さん、内定をいただいておりまして、詳細を詰めている段階です。私自身が広告事業をひじょうに長くやってきましたので、協賛していただける、応援していただける企業さんに魅力的な協賛のパッケージを作って、どんどん応援していただける企業さんを増やしていきたいと思っておりますので、こちらのほうも随時、協賛していただける企業さんの数が増やせるように頑張っていきたいというふうに思っています。続きまして3つ目になります。ABEMAの生中継の強化です。現状、NOAHのほうで定期的にABEMAで配信をさせていただいているんですけど、これは武田さんとも話していて、ABEMAがきっかけで新しく会場に足を運んでいただけるファンの方がだんだん増えています。これをDDTと東京女子も折を見てビッグマッチをABEMAの方で配信をして、新しいファンの方をどんどん開拓していきたいなと思っています。私の方からは以上です」

▼武田取締役「プロレスリング・ノアから本日発表が3つございます。まずこの選手がNOAHに正式に入団します。VTRをご覧ください」

※VTRに佐々木憂流迦が現れる

▼憂流迦(VTR)「本日をもってプロレスリング・ノアに入団いたしました佐々木憂流迦です。自分は20歳でプロデビューして、修斗、UFC、RIZINと13年間、格闘家として戦ってきました。2023年1月1日、グレート・ムタvs中邑真輔を見て、かつてないほど心が動いて、幼少期の頃に憧れたプロレスラーという夢を再度、心の中の火が灯り、これになりたいと強く思って、今この14年目、プロレスラーとして戦っています。今年の1月からこのNOAHのリングに上がり、戦っているうちに強く思っているのが、GHCのベルトが欲しい。この目標をもって、覚悟を持って、険しい旅路になると思いますが、佐々木憂流迦、ばく進します!」

▼武田取締役「佐々木憂流迦選手には本日よりNOAHの正式所属選手として活躍してもらいます。二つ目の発表。もう一人、正式に入団する選手を紹介したいと思います。すいません、電話をかけます」

※Eitaが電話に出る

▼Eita「はい、もしもし。お疲れ様です」

▼武田取締役「Eita選手? 会見を見てくれてました?」

▼Eita「はい、見てます」

▼武田取締役「先日お話しした件なんですけど、今から岡本社長と代わりますね」

▼Eita「はい、わかりました」

▼岡本社長「Eita選手、お疲れ様です」

▼Eita「はじめまして」

▼岡本新社長「よろしくお願いします」

▼Eita「よろしくお願いします」

▼岡本新社長「NOAHに入団してくれるかな?」

▼Eita「はい、ぜひ、よろしくお願いします!」

▼武田取締役「すいません、Eitaさん、ありがとうございました。Eita選手、ファンの皆さんに一言もらっていいですか?」

▼Eita「このたび、正式所属になっても、代わらずNOAHジュニアの顔としてどんどんかき回していきますので、皆さん応援よろしくお願いします」

▼武田取締役「ありがとうございました。じゃあ電話切ります。というわけでEita選手が新しくNOAHのメンバーとして正式に入団となります。すいません、3つ目の発表です。NOAHとして最後の発表ですが、この方について発表があります」

※武藤登場

▼武田取締役「去年引退した武藤敬司さんにはABEMAプロレスアンバサダーをお願いしているんですが、新たにNOAHのスカウティングアドバイザーに就任いただきました。NOAHの新人発掘に力を貸していただくという役割になります」

▼武藤「武藤です。引退して1年と3ヵ月。あらためて、またこうプロレスの仕事に携わることができて、非常にうれしく感じております。スカウティングアドバイザー、今あらゆる企業とか優秀な人材を欲しがっている中、あらゆる企業が初任給とかを上げてきている中、たぶんプロレス界もこの流れには逆らえないんじゃないかななんて思ってまして。実はまだ岡本社長とはそういう具体的な話はしてないんですが、ここは一発、3年後、5年後、先を見越した予算を出してほしいと思っております。プロレス界もCyberFightのレスラーじゃないけどね、オカダ・カズチカとか一説によると3年で20億とかね。本当に夢のある世界であります。ぜひ、これを聞いている若者がいたら、NOAH、この門を叩いてみたらどうでしょうか? 以上です」

▼高木副社長「DDTの方から発表させていただきます。一つ目の発表はこちらをご覧になってください。蝶野正洋さんとDDTで地域防災のタスクフォース、STFプロジェクトと銘打ったイベントを開催します。これについて蝶野さんよりメッセージをいただいておりますのでご覧ください」

▼蝶野(VTR)「ガッデム! アイ・アム・チョーノ。CyberFightの新たな取り組みとして、蝶野正洋とDDTプロレスがタッグを組んだSTFプロジェクトが始動します。STFプロジェクトとは災害時など、いざというときのための防災救命啓発イベントと、プロレスによるコラボレーションイベント。日本全国、地方にも行って多くの人々に防災、救命について考えてもらうきっかけになればと思います。プロレスを通じて人々や街を笑顔、元気にしていく。おい、新社長! それから三四郎! 俺とDDTがタッグを組むんだ。中途半端なことは許さねえ。いいか、世間を変えるぞ!」

▼高木副社長「今、蝶野さんからもございましたとおり、STFプロジェクトとはセイフティ・タスク・フォース・プロジェクトの略でして、多様化するライフスタイルの中で常時アップデートされる公助、共助、自助の情報を基にした防災、減災、救命の啓発をプロレスをパッケージにしたイベントを提供していきます。蝶野正洋さんによる防災、救命の啓発イベントでDDTの選手たちのプロレス教室とかリング上でのプロレスの試合を2、3試合。それらをパッケージして日本全国でお届けしたいと思っております。本プロジェクトに賛同いただける企業様、自治体、団体様、関係者を広く募集しておりますので、詳しくは公式ホームページよりお気軽にお問い合わせください。もう一つはこちらになります。DDTの10代プロレスラーオーディションとして、10代に特化したプロレスラーの育成プロジェクトを行いたいと思っております。業務提携している芸能プロダクションのサンミュージック様の協力のもと、10代プロレスラーオーディションを行うことになりました。対象は15歳から19歳の男性となっております。こちらも詳しくは公式ホームページなどでご覧ください。東京女子プロレスからはこちらとなっております。海外興行の活発化ということで、イギリスのプロレス団体EVEとの合同興行を2024年8月24日に開催します。TJPWのイギリス初上陸となります。あと11月にはアメリカ・シアトルで興行を開催いたします。こちら詳細は近日発表となっておりますので、お待ちください。来年は早くも3年連続のレッスルマニアウィークでの興行開催を予定しております。TJPWとして世界に打って出たいと思っていますので、こちらのほうもよろしくお願いします」

※質疑応答開始

――CyberFightを業界ナンバー1にするために何が必要か? プロレスに対する熱い思いを?

▼岡本新社長「ナンバー1を目指すにあたってということなんですけど、CyberFightは現状3団体ありまして、プラス、プロレスのプラットフォームのUNIVERSEという。凄くユニークな会社だと思うんですけど、これは会場に足を運んでいつも思うんですが、カラーが逆に全然違うので、来てるお客様がそれぞれ違うんじゃないかなと思ってまして。それぞれの団体の色で、大きくそれぞれで伸ばしていくというふうに基本的に考えてまして。ビジネス的には本当に集客力、動員力ですね。これが上がってくるのが一番のポイントだと思うので、そこが上げられるように全力を尽くしてやりたいというふうに思ってます。あと僕のプロレスLOVEですけれども(苦笑) 本当にこれ何ていうんでしょうね。凄く元気をもらえるものだと思うんですよね、プロレスって。分かりやすく言うと明日から頑張ろうと思えるという。僕自身、学生の頃もそうですし、会社に入ってからもそうなんですけど、行きの通勤で好きなレスラーの入場曲で自分も入場していくみたいな。そういうところがあるんで、本当にそういうプロレスの良さをもっとたくさんの方に伝えていきたいというふうに思っています」

――好きなプロレスラーは?

▼岡本新社長「そうですね。武藤さんです」

――これまでどんなシナジーができてきたのか、どこに力を入れていきたい?

▼岡本新社長「現状、UNIVERSEなんかもある意味、一つのシナジーというか、3団体あることでそれぞれのファンの方が一つのプラットフォームに入っていただけるというのはわかりやすいシナジーだったりすると思うんですけど。グループシナジーという意味では、先ほどの協賛企業さんを増やしていくことは結構シンプルで分かりやすいと思うんですけど、私の方から見ていてグッズとか、映像なんかのクリエイティブ面も、サイバーエージェントいろんな事業があって、いろんな人材がいますので、もっとバックアップできるのかなって思っていたり。あとはネットを使ったプロモーション、今がベストかというと、まだ改善の余地があるかなと思っていたり。あとはスカウティングの話もありましたけど、そこもより意識的に。やはりプロレスラーの方が一番重要なので、そういった未来のスター選手をちゃんと自分たちで発掘していくってことも丁寧にやりたいと思ってますし。できることはいろいろあるのかなというふうに思っています」

――今後の経営で重点的に考えているのは?

▼岡本新社長「やはりライブビジネスなので、特にコロナ期が結構、大変だったんじゃないかなと思ってるんですが、各団体とも動員も伸びてきていますし、もちろん僕もずっとビジネスをやってきているんで、ビジネスの結果、バランスっていうのは考えていかなきゃいけないんですけど、1個忘れてはならないのは、我々はチャレンジャーであって、圧倒的な一番でもないですし、まだまだこれからチャレンジしていく立場なので、あまり足元ばかり見て縮小均衡になってしまうと、ビジネス的に将来的な可能性っていうのが失われていくのかなと思ってますので。攻めと守りのバランスをしっかり考えて自分自身で決断していきたいなと思ってます」

――どうやって新しい顧客を獲得していく?

▼岡本新社長「これはやっぱり若いファンというのは例外もあると思うんですけど、基本的に若い選手の方が共感してもらえるんじゃないかなと思っていて。先ほどのスカウトの話もそうなんですけども、やはり次世代の若いスターとか活躍してくれる選手をどんどん増やしていきたいっていうのがありますので。そちらの方は1個やり方としてあるのかなと思ってます。あとは、もう少しデータとか、私自身が広告とかマーケティングの仕事が長いので、もう少し戦略的に新しいファンを増やしていく方法みたいなものは今、いろいろ分析もかけてまして。私自身が最終的に団体のどうこうを決めるわけではないんですけど、各団体の方に判断していただけるような材料というのをどんどん出していきたいと思ってます」

――どこに新しい才能があると思う?

▼武藤「俺もね、20年ぐらい前は当時斬新だった武藤塾というオーディションで一般のお客を入れたところでオーディションをやって、その中で今いろんな団体で活躍してトップになってるのを育てた実績はあるんですけど。ただ、それも20数年前の話で、これからは本当にね、新しい形、もしかしたらさっき言った予算をちらつかせる。あとはたぶんプロレス界の慣習というか、未だにプロレス界って職人、背中を見て学ばなきゃいけないとか、そういう風習とかも今ナンセンスで、そういうシステムからももしかしたら変えた方がいいんじゃないかななんて思ったり。あとはグローバルですね。日本人だけにとらわれず、海外からも募集、かつこっちからも獲りに行けたらいいかなと思ってます」

――今回を機にサイバーエージェントの優秀な人材をプロレス部門に持ってくることはある? 社長自身のキャリアにおいては?

▼岡本新社長「1点目に関しては、これやはり僕はマーケティングという意味ではデータだったり分析だったりって話になってくると思うんですけど、最終的にジャンルが好きっていうのがすごく重要かなと思ってますし。無理やり誰かを連れてくるとかって話ではなくて、ジャンルが好きで能力の高い人がいれば、随時CyberFightを手伝ってもらいたいなというのは本心としては思ってます。個人的なキャリアという話ですけど、僕自身、広告事業が凄く長くて、広告事業ではいろんな関連会社も含めて見てきたんですけど、やはり全く違うジャンルだなという。やはりビジネス上、重要なことも違いますし、やっていかなきゃいけないことも違うので。逆に僕自身は凄く新鮮な気持ちで取り組めてまして。まだちゃんと理解していくには時間がかかると思うんですけど、凄く僕自身はやりがいをもってやらせていただいています」

――大社長の呼称は今後どうなる

▼高木副社長「そうですね。今まで確かに大社長というふうに言われ続けてはいたんですけど、私自身からあまり発信してきたっていう部分はそんなにないので。特に自分自身に関してはそこまでというのはなく、むしろどちらかというと7月の休養までの間はプレイヤーとして全力を尽くしたいなという気持ちの方が大きいので。そこに対してはそんなに思い入れはないなと思ってます。副社長というのも僕の中では水戸光圀公みたいな天下の副将軍みたいなね、そういうイメージがあるんで、副社長というのもまんざら悪くないなと個人的に思ってますので。今後はどちらも使い分けていきたいなと思っております」

――経営目標として何年後に黒字化するなど具体的な数値の目標はある? 集客以外の部分で何が一番必要なのか? WWEとの関係強化について具体的に?

▼岡本新社長「1点目のビジネス的な目標というか指標とかっていうことなんですけども、現状、正式な就任が6月一日からという形になっておりまして、皆さんといろいろお話ししながら私自身も把握している段階です。おぼろげながらこういう感じかなっていうのは自分の中であるんですけども、具体的な内部の目標に関してはこれから整理していく感じなので、ちょっと現時点では公表できるっていう感じではありません。すいません。ただ1点、ちょっと感覚的にあるのは動員数と他の収益源が連動している部分があるので、やはりたくさんのお客様に来ていただくことが重要なんだろうなと自分の中で思ってます。それから二つ目ですね。WWEさんのお話なんですけど、これは本当に様々な可能性を考えて、こういうことできたらいいんじゃないかっていうのはいろいろあるんですけど、本当に申し訳ないんですけど、先方のご都合もあることなので、今日の時点では具体的なお話が申し訳ないんですけど、ちょっとお伝えできなくて。できるだけ近いうちに具体的な形でファンの皆さんも含めて発表できればうれしいなと思ってます」