『レック Presents BEST OF THE SUPER Jr.31』Gメッセ群馬(高崎市)(2024年5月16日)
Bブロック公式戦 ○石森太二vsロビー・イーグルス×

 石森がイーグルスとの元IWGPジュニア王者対決を制し、無傷の3連勝。「世界制覇してやるよ。このスーパージュニアでな」と初優勝を見据えて宣言した。

 初優勝を狙う石森はここまでDOUKI、ダイヤを連破。無傷で迎えた3戦目でイーグルスとの元IWGPジュニア王者対決に臨んだ。

 まずは石森がBone Lockの布石となる首攻めで先手を取る。ネックツイストでひねり上げ、イーグルスを担ぎ上げて肩口から鉄柱に激突させる。ネックロック、ネックツイストとねちっこく首攻めを続け、両腕を固めてのコウモリ吊りで拷問。そのままネックブリーカーを決めて悶絶させた。

 さらに石森が飛びヒザ蹴りを突き上げたが、イーグルスは高速バックドロップで逆襲。ミドルキック連打、スライディングレッグラリアット、串刺しランニングダブルニーと打撃で追撃し、スワンダイブ式ミサイルキックで左ヒザを射抜くと、ロン・ミラー・スペシャルで捕らえた。

 逃れた石森はレッグラリアットをかいくぐってBone Lockで捕獲。ニアロープで獲り逃しても、左の肩口から鉄柱に激突させ、ショルダーバスターで徹底攻撃する。負けじとイーグルスはスライディングジャーマン狙いをダイビングボディアタックで阻止。ハイキック、トラースキックとたたみかけた。

 目まぐるしい読み合いからの丸め込み合戦からイーグルスがロン・ミラー・スペシャルを仕掛けたが、石森が蹴り上げで阻止。イーグルスはコーナー金具に激突してしまう。すかさず石森がBone Lockで捕らえてギブアップを迫る。何とか切り抜けたイーグルスは再びロン・ミラー・スペシャルに持ち込んだものの、石森はギブアップせず。首固めで転がすと、そのまま立ち上がって電光石火のブラディークロスを爆発させて3カウントを奪った。

 石森がハイレベルな攻防の末にイーグルスを破って3連勝を飾った。「もう予想なんかしなくていいぞ。悪いな。俺がいる。あいにくテッペン以外興味がない。誰にもこの位置は渡さねえぞ」と豪語した石森は「すべては巡り合わせ。自然とこうなる運命なんだよ。いつだって俺に必要なものを与えてくれている。お前ら分かるか? すべては神の恵み。そう、グレイスだ」と高崎大会を締めた。

 次戦は5・18八王子大会でアキラとの対戦を控える。「今日がオーストラリアンで、イタリアーノか。世界制覇してやるよ。このスーパージュニアでな」と宣言した石森の快進撃がこのまま続くか。

【石森の話】「(床に座り込んで)連勝! 連勝! 連勝! ロビー、ロビー、ロビー! この俺を“HACK THE BONE"するだと? ナメんじゃねえよ! 逆に“HACK THE BONE"された気分はどうだ? フフフ。今日がオーストラリアンで、次は何だっけ? ああ、イタリアンか。解説席にいるあいつ(ミラノコレクションA.T.)とは違うよな? フフフ。いいぜ、世界制覇してやるよ。このBEST OF THE SUPER Jr.でな。ということで、すべては神の恵み、そう、グレイスだ!」

【イーグルスの話】「外国に来ると日常で色々と慣れる必要がある。この6年間、新日本プロレスにいることで長い時間を日本で過ごしてきたけれど、ホテルのベッド、枕、バス、新幹線、タクシーでの移動……全てが違う。それぞれ心地良さも違う。だから1週間が経つが、身体がまだ慣れる最中で……(痛みで顔をしかめながら)ここ(痛めた首を指差しながら)についても治さないといけないな。俺の新しいTシャツに『HACK THE BONE(骨を刻む)』と書いてある。それなのに石森は俺の背骨や首を痛めつけにきた。でも、あいつのことを責める気はない。去年のトーナメントでの勝利。去年から今日まで、あいつは恐らく何度も何度もこの機会を待っていたに違いない。バタフライ効果だ。去年、あいつがトーナメントに残っていたら、また違った結果になっていたかもしれない。準決勝であいつと俺の対決もあったかもしれない。古い友人でもあり、古い敵だ。そして、またこのトーナメントでやられた。でも俺は跪かないぞ。そして俺は腰を降ろさない。俺が腰を降ろすのは、勝利をあげた時だけだ。俺は立ち続けるぞ。石森、数年前にオーストラリアでPWAに来た時、お前は俺の首を獲りに来た。次は俺の魂(王座を掲げて)を狙いに来いよ。KUSHIDAに言いたいこと……バララットでの俺たちの試合を見直しておけ。何が起こるか、それで分かるだろう」